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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
四捨五入すれば400日ぶりに、うまい酒、こころから楽しい酒を飲むことができたような気がします。といっても私は後天的に酒に弱い体質のようで、ビールをジョッキ3杯でギリギリでした。そのあとはもちろんウコンの力です。

普段は酒なんかよりも牛乳(バニラ味の粉末を混ぜることも)を飲んでいる方が好きなのですが、かつての恩師、マイク・タイソンにとってのカス・ダマト、桐生一馬にとっての風間新太郎、はたまた東洋プロレス(漫画版ならFAW)の長田に対する川辺みたいなポジションにいる人に会うことができたので、飲まないわけには行かないだろう、と。お付き合い3割、積極的な意欲7割といったところでしょうか。

2年ほど前。それまでいた部署ではトンデモなく仕事のできない、いつ契約終了させられてもおかしくない学卒のボンクラを拾い上げてくれたその人は、私にやる気を吹き込んでくれました。モチベーションだけは高いもののスキルがないために、お客さんとの間に何度となくトラブルが発生しましたが、そのケツ持ちもやってくれました。ついでに飲みに繰り出した時は日が変わるまで飲ませてくれました。あとアワビを食べさせてくれました。

「世の中には、こういう大人がいるんだ」

その時、私は某漫画の不良中学生のごとく感動しました。別に世の中スネてるわけではないのでしたが、はっきりと人間力のすさまじさ、バイタリティの高さを見せ付けられ、単純な私はそういう大人になりたいと思い、それなりに奮戦しました。


去年の7月、その人は私の前からいなくなりました。東京の本社へ栄転したのでした。

以来どうも私の身の回りにはダメダメな人が相対的に増え、その流れに抗いながらも、少しずつ引きずられてモチベーションが全盛期の4割くらいに落ち込んでしまった時に再び会うことができました。

また生きる理由、この場所にとどまって仕事をする理由ができたようです。


数字とか。そういうのを出すことが大事なのはよくわかります。努力は案外と評価されない。結果だけがすべて。それはその通りだと思います。けれど、そういわれても、やっぱり何か熱くならないんですよね。少なくとも今、私の身の回りにいる人たちの言葉というのは、何か軽く感じられてしまう。言ってることが正しいと言うのは、よくわかっているのですが。

ハードな情熱。エキサイティングな衝動。でもって窮地に陥ったら助けてくれること。

そういうことをしてくれる人がほしいし、いずれは逆の立場に立って、そういうことを誰かにしてあげたい。おれは1年前、そう思っていたんじゃないのか。

そういうことを思い出させてくれる、非常に大事な時間でした。

追記:
そういえばお土産に「東京たまご」なる菓子をいただきました。やたら人が並んでいたそうで、何でだろうと思っていました。テレビで紹介されて大人気だと知ったのは、無造作にそれをほったらかした翌朝のことでした。

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