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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
おはようございます

 その名言、いりますか

 いぬがみです。


 いわゆる「名言集」みたいなものが、本屋さんに行くと売っています。古今東西さらには漫画のキャラクタのセリフなんかをかき集めて本にして売り出す……たとえば福本信行氏の漫画とかね。

 いや漫画そのものは大好きなんですよね。最近のやつは読んでませんが90年代は近代麻雀を毎月購読していましたし、カイジもパチンコ編あたりまでは読んでいました。パロディ的に使いまわすようなセリフもたくさんありますが、ズシリと響く言葉もあります。

 そういう言葉を取り入れて、自分の人生を生きるための手助けにするのは、大いに結構だと思います。

 ただ、手軽に触れられて手軽に感動できるベストセラー的な名言集は、岩場にまかれた種のようなもので。すぐに感動してすぐにその気になったものは、飽きて忘れるのも早いものです。土が薄いから根が張らず、すぐに芽は出るもののすぐに枯れてしまうのです。

 私なんかは、まさにそういう人間で。だから安易に言葉を聞いて感動してはいけないと常に自戒しています。全く話を聞かなければ、せっかくまかれた種も鳥に食べられて終わりですから、いい言葉があれば大事に育てていきます。

 たぶん、ちゃんと自分のものにするのは、時間と手間がかかるんだと思います。言葉通りに、偉人さんのように生きられないからといって、格好だけ真似してもダメです。その気になっただけじゃ3日も続きません。でも、たとい地面に出ている部分が枯れても、根っこが生きていれば、また葉をつけて花を咲かせるじゃないですか。だから、「そういうものだ」と思って生きれば、きっと変われるんじゃないかなと思います。


 私は、変われました。

 旧軍の連合艦隊司令長官を務められた山本五十六氏が言っていた(とされる?)言葉に、次のようなものがあります。

  やってみせ、言って聞かせて、 させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ。
  話し合い、耳を傾け、承認し、 任せてやらねば、人は育たず。
  やっている、姿を感謝で見守って、 信頼せねば、人は実らず。

 いつどこで言ったのかはわかりませんが、とにかくそういうことです。2行目と3行目に関しては、あんまり聞いたことがありませんが、とにかくそういうことです(大事なことなので2度言いました)。

 私の後輩への指導スタイルは、こんな感じです。

 まず、私は極度の不器用人間なので、最初は自分の動きを見てもらうしかありません。

 でも、職人の世界じゃないので「見て覚えろ」というわけにはいきません。だから「その時、自分がどういう考えに基づいて動いたか」ということを説明します。

 ここまで教えたからすぐにできるだろう、なんてことはありません。誰よりも私自身が呑み込みの悪い方だったので、実際に自分のものにできてるかどうか……やってみてもらいます。

 そして、良いところは良いといい、至らないところは「こうすれば、もっといいよ」と言ってアドバイスをします。それを1年以上やり続けた後輩は、まさにライジングスターの勢いで成長しています。

 

 「あとは君たちに任せる」

 そういって、ここを去るタイミングは、そろそろかな……。

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