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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
おはようございます

 カマドといっても鬼滅の人ではありません

 いぬがみです。


 昨日は久しぶりに地元に帰ってきて、天気も極めてよろしかったので、朝9時から夜6時過ぎまでオートバイで走りまくりました。トイレ休憩に昼食休憩、あとは後半どうしてもお尻が痛くなって我慢ができなくなったために休憩……と、適度にインターバルを挟みつつですが、7時間くらいは運転していたんじゃないかな。

 最初に行ったのは岩手県北上市のさらに山奥にある「夏油温泉」。終盤5キロの道のりは自動車で行けばすれ違いが困難極まりない狭さであり、ガードレールの代わりにガードワイヤー? が申し訳程度にあるだけなので、必然的に30~40キロ程度で走ることになります。こういう時はやっぱり125ccの軽さがものを言います。あんまり上手じゃないので、恐る恐るではありますが。

 そのあとも、「今まで行ったことのない山道を走ってみよう」というコンセプトを定め、山道・トンネルを次々と爆走。深い森がなくなってパノラマ的に湖の景色が広がったり……など、写真を撮る時間も惜しんで走り続けました。おかげで、せっかく温泉までたどり着いたのに体温が高すぎて入店拒否されてしまいました。何せ気温35度の中を、レザーパンツ・ライダースジャケット・フルフェイスヘルメットで爆走し続けたからなあ……。


 さて、今回のタイトルにある「カマドケシ」というのは、東北方言です。かまどをひっくり返す――その家の生活基盤そのものを破壊するくらいの財政的ダメージを与える者を糾弾する言葉です。

 私が知っている日本語の中で、これほど峻烈に人をなじる言葉は聞いたことがありません。それは、あるいは破滅が本人だけでなく家族も巻き込んだ家単位のものになるから、かな。その言葉を知ったのが沢内村だったし。

 「交通安全 ドカンと一発カマドケシ」

 ほかのエリアと比べて、やたらと交通安全をアピールするオブジェが立ち並ぶ県道1号線沢内エリアに、かつて存在した看板に書かれていた交通標語です。

 「カマドケシ? 『かまどの火を消す』ってことか?」

 当時の私は、そんな風に想像していました。家庭崩壊、生活を成り立たなくさせてしまうような行為という意味では、当たらずとも遠からず、というところでしょうか。とはいえ「ドカンと一発」という昭和なフレーズも合わさって、非常にインパクトを与えてくれました。


 この「カマドケシ」と沢内村の関係については、昭和32年に村長に就任し、文字通り力尽きるまで村政に身をささげた深澤晟雄氏の伝記『村長ありき』にも出てきます。そのあたりの話はまた改めて……。

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