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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
おはようございます。

 百年プリント

 いぬがみです(サクラカラー→コニカカラー)。


 昔そういうのがあったという話です。むろん、本当に100年品質が保持できるというわけではありませんが、長期間にわたって品質が保持できますよという謳い文句としては、なかなか素晴らしいフレーズだと思います。

 さて、私がいま読んでいるユングの「無意識の心理」も、大体100年くらい前に書かれた本のようです(第一版序文の日付は1916年12月とある)。私が読んでいるのは1977年初版で、さらに言えば2017年に新装版として新たに人文書院さんから発売されたものです。このお金のない時期に新刊でバシッと買っちゃったんですよ私は。大学時代以来だなあこんなの。

 まだ半分も読んでいないし、私がこんなところでユング云々~と語っても仕方がありません。というか心理学の世界に関して興味があったら、本を読んだ方がいいです。インターネット上でもたくさん情報があふれていますが、たくさんすぎて、そのくせ「手軽に、簡単に」調べようとする無意識の心理があるから……少なくとも私はダメです。

 どうしてもインターネットで調べなくちゃいけないこと以外は、インターネットは使いません。このブログも、だから、あんまり詳しく触れません。

 でも、検索の便利なところはいくつかの断片的なキーワードを打ち込んで、次につなげる手がかりを教えてくれるところだと思うんですよね。だから私も、何かのきっかけでこの記事をご覧になり、「ほうユングね、それってどんなものなんだろうね」という方がいると信じて、ちょこっとだけ内容を書きます。


 とりあえず第四章までの内容で、すでにフロイト、そしてアードラーという名前が出ています。最近日本人に受け入れられまくっているアドラー先生ですね。そして、それぞれが見た「人の心」の側面を、ちょっと離れたところからユングが見て、「どっちの言っていることも間違いじゃないけど、それですべてを語るのはちょっと無理があるよね」と言って、内面的とか外面的とか……いわゆるユング心理学という深淵で難解でスピリチュアルやなあ(by東條希)的な世界が始まるわけですが……そういう本です。

 あと、ニーチェについても少しだけ触れられています。私はニーチェを読んだことがないクリスチャンなので「神は死んだ」という印象的なフレーズから食わず嫌いなのですが、私もニーチェを読んでみようと思いました。そのうえで、生き方を正そうと思いました。

 
 初めからクリスチャンの国に生まれたわけではなく、そういう家に生まれたわけでもなく、今だって実際に洗礼を受けたわけではない私ですからね。心にある信仰心が揺らぐことはしょっちゅうあります。するべきでないことをすることもたくさんあります。それを正すためには、

 「するべきでないことをすることは、どういうことなのか」

 それを理解しなければいけません。

 再び大読書時代がやってきそうです。


 ※ おまけ

 日本最大のユンギアンであった(?)河合隼雄先生は「キリスト教の国ではない日本人がユング心理学を理解することは難しい」と何度かおっしゃっていましたが、そのことを確認する一片が、この「無意識の心理」にも出てきます。

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