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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
昔、思い出はいつも美しい(余計なものが抜け落ちていいことしか記憶には残らないから)ということを、河合隼雄という人が言っていたような気がして、探してみましたが見つかりませんでした。これはもしかしたら、別な人だったかもしれません。

しかしながら、昔「梅干の種をしゃぶっていて、誰だかが来たらそれをペッと吐き出して泣きついた」という一文があり、これはなんだったかなと思ったら向田邦子でした。正確には「向田邦子 教科書」で検索して「字のないはがき」を検索してようやく出てきたことなんですが。軽く読んで、ちょっと「うぐぐっ」ときました。・・やっぱりこれと、「ちいちゃんのかげおくり」だけはダメです。少なくとも、会社で仕事の合間を縫って読むのはダメです。揺らぐから。「うぐぐっ」て来るから。


・・いや、今日は別に反戦の何たるかを訴える日記じゃないんですよ。ただ、便利な時代になったなって。タイトルも著者名もわからないけれど、印象的な一文を検索すれば、必ず何かが応えてくれる。忘れていた、忘れかけていた経験を呼び起こさせてくれる。最近何かと過去を振り返りごちゃごちゃ語ることが多いのですが、そうやって色々なことを思い出し、歩く糧にしようとしているところです。

今まで忘れていた、あるいは見ないようにしていたものを、きちんと見てみる。そうすると、前にそっぽを向いた時とは違う何かが見えてきて、「ああ、やっぱりよかったじゃん」って言って新たな発見をしてみたり。まあ楽しいものです。

ただ、「誰かが書いたものを読んだ」のを思い出すのは結構なのですが、「自分が書いたものを読み返してみる」と、さすがにそのパターンには当てはまらないことが多いわけで、それでも「ハハ、がんばってるね」と遠目に見られるレベルならいいのですが、これとかこれとかこれとかは・・・・。

・・・・よく言えば大胆激白、普通に言えば「その言葉が痛い」(「カラス」より)と言ったところでしょうか。わざわざ過去の恥ずかしい文章を引っ張り出してくることもないだろう、という気もしますが、こういう破天荒な文章を書いていた過去があったからこそ今の、それなりに人に見てもらえる文章を書けるようになった、ということを申し上げたいわけでして、それでもやっぱり恥ずかしいというのは否めません……うぐぐ、そんなことまで言わなくていいのに~。

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