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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
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単純に「海が好き」だと、盆地だろうとなんだろうと大波とともにやってくる浜茶屋のオッサンを連想してしまう犬神です。初めて出会ってから20年以上経ちますが、ときめき未だやまず。ずっと「うる星やつら」好きです。

でも今日は「うる星」の話ではありません。荻野真先生の『おぼこ』という漫画についてです。


荻野真先生といえば『孔雀王』だと思うんですが、どういうわけか私はコチラを先に手に取ってしまいました。古本屋でもなかなか見つけられず、3年くらいかかってようやく入手した作品です。そしてあまりにも思い入れが強くなりすぎたため、そこからさらに2年ほど保管。結局、5年以上(連載時期からすれば10年以上)経ってしまったわけです。

ストーリィは、船宿の一人娘(高校1年生)が父親の急逝により家業を支えなければいけない状況に追い込まれたので、高校を退学させたくないと思った男性教師があの手この手で彼女をサポートする……というものです。

連載誌が『ビジネスジャンプ』ということで、若干……主人公の海ちゃんが胸を露出するシーンとか自称婚約者から男の何たるかを教えこまれようとするシーン(未遂)とかも、あるにはあるのですが、好感を持てたのはそれがストーリィの成り行きでそうなったというだけで、あくまでも主軸は人情ものだということ。漁師の世界のしきたりとか意地の悪い学校関係者とか、そういったもから彼女の純粋さを守ろうとするツワブキ先生には、素直に共感しました。

そして、本作は荻野先生の趣味である釣り要素が爆盛りです。海が好きと言いながら船はせいぜい遊覧船ぐらいしか乗ったことのない犬神にとって、そもそも『船宿』という業種のことも知りませんでした。そういった意味でも様々なうんちくを、一切船酔いの心配がない自室で楽しむことができました。読むと本当に海釣りに行きたくなるから、つくづく私もミーハーなものです。


連載途中でこの漫画を強力に推していた編集者が異動になり、雑誌のカラーも強烈エロ・バイオレンス路線へ変更、そのため本作は打ち切り→パンチラアクション中心の『怨霊侍』へ……とは荻野先生が自身のHPで語っていたこと。私はまだ、そちらは読んでいないのでよくわかりませんが、私は少年漫画・少女漫画好きなので、この『おぼこ』くらいが丁度いいです。ヌルいわと言われようがアマアマやと言われようが構いません。私は『おぼこ』が好きです。


 *


以前にも少し書きましたが、私も一時期『ビジネスジャンプ』を購読していた時期がありました。1998年ころのことです。

確か『きんぴか』の第1回が載っていた号だったんじゃないかな。表紙が『BAR来夢来人』の沙羅さんで、まだ未成年ではあったものの、その美しさにLOVEずっきゅん。あれは大人向けの雑誌だから……つって何度も素通りしてみたものの、どうしても無視できず、ついに買ってしまった次第です。

そのころも私にとっては結構エロ(甘い生活・ウィメンなど)もバイオレンス(あばれブン屋など)もあり、その両方をミックスしたようなものもあり、「やはり大人向けだな……」と思いながら読んでいたものです。

結局いつのまにか購読をやめ、そのうち雑誌自体なくなってしまったわけですが、あの頃に読んだ漫画を今もう一度読めば、その面白さをよりいっそう理解できるような気がします。

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