かつて(中2の頃)はまっさらな心に筋肉少女帯の洗礼を受けてしまったため、ありきたりの歌詞が乗った流行歌のたぐいを激しく嫌い、そういった音楽を軽蔑してやまなかったのですが……最近は心が疲れてきたのか何なのかわかりませんが、そういったフツーの歌もいいな、という気になって来ました。好き好き大好きとは言いませんが、車を運転しているときにラジオなんかで流れてきたのを聞いて「うん、なんとなくイイね」と思ったり。
槇原敬之さんなんかはそれですね。
まあ「どんなときも」とか「冬がはじまるよ」とか、小学生の頃からなんとなく好きだったんですけどね。特徴的な甘い(あと面倒くさい)歌詞にはちょっとそわそわしてしまいますが、やっぱりとてもキャッチーな歌を作る人なんだなという気がします。一時期ちょっとスキャンダルで叩かれたこともありましたが、やっぱりいい音楽を作る人ですよ。
そんな槇原さんの歌で、歌詞の内容にプーッと吹き出してしまったのがありました。それが「どうしようもない僕に天使が降りてきた」という歌です。長いです。「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」なみに長いです。タイトルを言うだけで疲れてしまいます。
そして歌詞の内容は昔の彼女がプレゼントしてくれた目覚まし時計をいつまでも使い続ける男に対し今の彼女が激怒して目覚まし時計を持って家を飛び出してしまうという、聴き続けるために忍耐と努力が必要を要するものでした。「どうでもいいわ」と投げ捨てるか、「いいなあ、そういうの」と聞き入ってしまうか。その境界線を行ったり来たりするような感じです。
その一方でアンダーグラウンド・サーチライ(※1)の「スケキヨ」「アオヌマシズマ」とかも聞き直し改めてというか……その世界観の深さにしみじみと感動しました。
もしかするとこういうのって、受け手のキャパシティ次第というか、与えられた素材をどこまで拡大させられるか? ということなのかもしれませんね。前々から書いていますが、歌を聞いてどんな解釈(妄想)をするかは聞き手が持つ権利ですから。作り手が想像していなかったほどの深読みをして、そこに秘められた『真意』を探りだす。無から有を生み出すような作業です(あるいは、前世紀末に流行ったノストラダムスの予言解釈的な)。
そんなこんなで、コアな部分は激烈マニアックなんですが、あまり好き嫌いをせずに音楽を聞くようにしています。最近になってようやく「恋するフォーチュンクッキー」もちゃんと聴きました。これは……別に、好きな歌だとは思いませんが……ま、いいんじゃないですか。
※1 大槻ケンヂさんが90年代におこしたソロプロジェクト。パンクな楽曲からフォークな楽曲まで幅広くつめ込まれた、本人曰く「インチキこの上ない、いかにも大槻の仕事」。
槇原敬之さんなんかはそれですね。
まあ「どんなときも」とか「冬がはじまるよ」とか、小学生の頃からなんとなく好きだったんですけどね。特徴的な甘い(あと面倒くさい)歌詞にはちょっとそわそわしてしまいますが、やっぱりとてもキャッチーな歌を作る人なんだなという気がします。一時期ちょっとスキャンダルで叩かれたこともありましたが、やっぱりいい音楽を作る人ですよ。
そんな槇原さんの歌で、歌詞の内容にプーッと吹き出してしまったのがありました。それが「どうしようもない僕に天使が降りてきた」という歌です。長いです。「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」なみに長いです。タイトルを言うだけで疲れてしまいます。
そして歌詞の内容は昔の彼女がプレゼントしてくれた目覚まし時計をいつまでも使い続ける男に対し今の彼女が激怒して目覚まし時計を持って家を飛び出してしまうという、聴き続けるために忍耐と努力が必要を要するものでした。「どうでもいいわ」と投げ捨てるか、「いいなあ、そういうの」と聞き入ってしまうか。その境界線を行ったり来たりするような感じです。
その一方でアンダーグラウンド・サーチライ(※1)の「スケキヨ」「アオヌマシズマ」とかも聞き直し改めてというか……その世界観の深さにしみじみと感動しました。
もしかするとこういうのって、受け手のキャパシティ次第というか、与えられた素材をどこまで拡大させられるか? ということなのかもしれませんね。前々から書いていますが、歌を聞いてどんな解釈(妄想)をするかは聞き手が持つ権利ですから。作り手が想像していなかったほどの深読みをして、そこに秘められた『真意』を探りだす。無から有を生み出すような作業です(あるいは、前世紀末に流行ったノストラダムスの予言解釈的な)。
そんなこんなで、コアな部分は激烈マニアックなんですが、あまり好き嫌いをせずに音楽を聞くようにしています。最近になってようやく「恋するフォーチュンクッキー」もちゃんと聴きました。これは……別に、好きな歌だとは思いませんが……ま、いいんじゃないですか。
※1 大槻ケンヂさんが90年代におこしたソロプロジェクト。パンクな楽曲からフォークな楽曲まで幅広くつめ込まれた、本人曰く「インチキこの上ない、いかにも大槻の仕事」。
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