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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
鈴木みのるというレスラーは、私がプロレスを見始めた頃は、かなり嫌いな人でした。私は小島聡さんから今のプロレスを見始めたので、最初はああいう「明るく楽しいプロレス」が好きだったんです。それに対し鈴木さんは「力のプロレス」。徹底的に相手を痛めつけ、おちょくり、勝った後はさんざん辛辣な言葉を叩きつける鈴木さんは、どうも合わないなあ……と思っていたのですが、ずっと見ているうちに、少しずつ好きになりました。

やっぱりプロレスに対する熱さとか、真摯さとか、そういうのが見えたからなんですよね。小島さんや棚橋弘至さんのようなレスラーも大好きなんですけど、より深くプロレスを好きになったのは、鈴木さんのおかげだよな……って。あと、「ワンピース」を読み始めたのも鈴木さんのおかげです。「鈴木さんがこんなに面白いっていうのなら、きっと面白いんだろうな」と思ったから。

『鈴木みのるの独り言100選』は、以前「週刊プロレス」で連載していたコラムの中から選りすぐりのタイトルを収録した単行本です。

文章のスタイルとしては、タイトルの通り、口語体です。あと名前がカタカナで表記されています(イノキ、マエダアキラ、フジワラサン……といった具合に)。ついでに言えば時々話題が脱線してしまいます。そういうのも含めて、とても面白い本です。たぶん鈴木さんのことが好きな人じゃないと読まないと思いますけど。


それを、面接15分前まで読んでいました。

なんでそんなものを……と思われる方もいらっしゃるでしょう。普通は面接対策本とか、そういうのを読むんじゃないの? ええ、ごもっともです。ですが、今更対策を講じて云々って話でもないでしょう。取り繕っても仕方がない。向こうは人を見るプロなんだから、小細工抜きのナチュラルスタイルでぶつかっていくしかない。その代わり自分をきちんとアピールし、採用不採用にかかわらず、やり切ろう。そう心に決めてきましたから。

そこで鈴木さんの言葉です。くだけた雰囲気ながら、その言葉は非常に重く、真剣そのもの。小島さんのプロレスは「楽しいプロレス」ですが、実際に私自身が困難に遭った時に勇気をもらったのは鈴木さんでした。おかげで面接でもあまり緊張せず、自分のこれまでとこれからを割とよくアピールすることができました。

そして……。

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