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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
色々と堅い話をしようと思いましたが、直前に『鈴木みのるの独り言100選』を読み、「ま、そこまで難しく考えることもねえか」と考えなおしました。さらっと行きます。さらっとね。

今月はいったい何をしていたのかというと、就職活動をしていました。現在の職場に派遣社員として9年近く勤めましたが、今月いっぱいでファイヤー(解雇)となることが決定したのです。ビンス・マクマホンふうに言えばYou are fired! といった感じです。

まあ、組織改編で業務がもっと大きなセンタに集約され、私たち派遣社員は全員解雇になるだろう……という見通しは1年以上前からありました。だったら、もっと早い段階で行動を起こしても良かったのにと言われるかもしれませんが、何の取り柄もないゴミクズ同然の私を拾い上げてくれた今の職場の人達に対する恩義があったのでね。必要とされているうちはとどまって、やれるだけのことをやろう。そう思って、今の今まで続けてきたのです。

一応、新しい派遣先も紹介されました。先に人員削減で辞めさせられた派遣社員も同じ場所に行っているので、まあ、今の業務経験を生かして……といえば、そういうことなのかもしれません。

ただ、私は「もう、派遣社員は嫌だな」と思いました。

20代の頃はノーフューチャーというか、「派遣社員だろうとなんだろうと、仕事してお金もらえるなら何でもいいや」「というか、実質的にこの会社の売上に貢献しているのは、オレたち派遣社員だしね」という考えを持っていたのですが、結局、派遣は派遣。結局のところいいように使われて必要なくなったらポイ捨てなんだな……ということを実感しました。まあ、仕方がないんですけどね。いらないものは切り捨てる。当然のことです。


最初はいきなりフリーになって職探しをしようと思っていました。

それは派遣元の会社の所長に止められました。1時間ほど話しあった末、「どこか転職先が見つかったら即座に辞める」ことを前提に7月以降も派遣社員として働く約束をしたのですが、先ほども申し上げたように正社員の仕事に就きたいと思っていましたからね。だとしたら今月中にどこか見つけて、そっちをキャンセルするしかない。そう思って転職サイトに登録したりハローワークに登録したり。10年ぶりに履歴書も書きましたし、それをあちこちに送りつけてやりました。

「今は不景気だから正社員の仕事なんてないよ」

私が正社員の仕事を探している、という話をすると、周りの人たちはみんなそう言いました。なるほど、たしかにそうかもしれません。ただ転職サイトでもハローワークでも、少なくとも「どれにしようかな」って選べるくらい募集はしているんですよね。努力をしてぶつかっていく『マト』はあるんです。

こちらも10社や20社で足りるものとは思っていません。昔、島本和彦先生の『大熱言』という漫画で、

「二兎を追うくらいの気持ちじゃ一兎も得られねえってことよ!」
「おれの経験じゃ十兎追ってやっと一兎ってところだよ!」

といったことが描かれていました。登録した転職サイトからのアドバイスでも「転職成功者は平均20社程度受けています」と言われました。そうなると、私の場合は50社か60社くらい受ける気持ちじゃなきゃダメだな、と思いました。最初はとにかく場数を踏んで、勝負度胸? をつけなきゃいけないな、と。

1社目は……書類選考で失格。OKOK,予定通りです。

2社目は……書類選考なしでいきなり面接となりました。履歴書持参でちょっと来いという話です。い、いきなり? と思いましたが、上等ですよ。私も10年社会人をやってきましたからね。もし採用となれば長いお付き合いになることでしょうから、ちゃんと自分を見てもらおう。そう思いました。

とはいえ、やはり緊張します。こうなると精神のコアな部分を鍛える幕末小説よりも、今ある力を上手にコントロールするための比較的軽めの本がよろしい。というわけで私が手に取ったのが……『鈴木みのるの独り言』でした。

(つづく)


(※ 実は、当初入ろうと思っていた会社が「すでに募集を打ち切っている」と言われ、他になにか無いですか? とハローワークの担当者に言われた時、いくつかキープしていた求人票の「一番上にあったので」それを出した……そしてそのまま、10年も在籍することになった)

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