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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
『徳川家康』を再び読み始めました。

今年は『宮本武蔵』を読むことから始め、その後はスポーツ小説や村山早紀先生のちょっとファンタジーな小説を読み、多少気持ちがふんわかしていたところだったのですが、図書館で次に読みたいと思っていた村山先生の小説が貸し出し中でなかなか戻ってこないのでね。それなら、中途半端になっていた『徳川家康』を最後まで読もう、と思ったしだいです。

19巻は泰平胎動の巻。関が原の戦いを終え、征夷大将軍に任命された家康公。内府殿から右府殿あるいは上様になったところです。

その一方で、初期の頃から出ていたメンバーもいよいよ幽明境を異にする場面が出てきました。家康公の生母である伝通院や、まだ織田信長が「うつけ」と呼ばれていた頃からフィクサーとして暗躍していた納屋蕉庵、などです。時代の移り変わり、世代の入れ替わりを感じます。

私は21世紀の日本からその様子をず~っと眺めているだけですが、やはりさびしいものがあります。でも、そういう人たちも最後まで泰平を願いながらこの世を去っていったのを読むと、なんだか胸が詰まります。今じゃ何かというと戦争だ戦争だと騒ぐ人もたくさんいますし、私自身もその手のアクション映画などに心躍った時期がありましたが、やはりこの本を読むたびに平和の尊さを感じます。

ともすれば権謀術数に長けた『狸ジジイ』と称される家康公ですが、豊家との安定のため可愛い孫娘を秀頼公に嫁がせたりするなど、その心はあくまでも戦のない世界を創ること。今時こういうのってはやらないのかもしれませんが、私はやっぱり、こういう平和の形が好きです。

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