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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。



 いやV35じゃなくてポルシェなんですけどね。しかもタムテックギアの。

 今日は会社が休みなので、病院に行ったりコートを買ったりして、落ち着いたらいよいよ買いに行こうと思います。

 それにあたり、今回は私のルーツともいえる本を引っ張り出してきました。……いや、もうボロボロのバラバラで本とはいえないような状態になってるんですけどね。

 

 左は昭和60年7月現在の『最新』ラジコン全百科。昭和なジャリボーイ(と、もしかしたらガールも)ならおなじみコロタン文庫の中の一冊です。タミヤならホットショットやポルシェ956、京商はターボスコーピオンとかプラズマ3P(MKII)といった時代です。あとはヒロボーの『ゼルダ』ね。4独4駆ベルトドライブ。

 この本のすごいところは、ラジコンの操縦やメカニズムに関する基礎的なことが私のような機械オンチの小学生だった私にもわかりやすく解説されていることです。そのため実際にその知識が生きるのは90年代後半に廃業寸前の模型店の安売りで買った『ソニックファイター』を手に入れる時まで10年以上の時間を要するのですが、本当に素晴らしい本です。

 ……まあ、メカに関しては、スピードコントローラーが巻線抵抗式から3段変速スイッチに移り変わりつつある時代に書かれた本なので、現代では役に立たないものもあります。こないだ模型店の店員さんとタムギア購入後のことを相談したら、完全に浦島太郎状態でした。スピコンはアンプ方式しかないの? とか、2.4GHzって何? とかって。


 右のものは、表紙にもあるとおり89年版のカタログです。カタログなので詳しいメカの解説などはありませんが、写真とかスペックとか短い解説文とかが各車ごとについているので、当時の雰囲気は十分に感じられます。しかも車だけではなく飛行機やヘリやボートの記事もあります。こちらではあの『アバンテ』が最強マシンとして紹介されております。一方の京商は『ターボオプティマミッドスペシャル』と妙に長い名前のキットが同じようなポジション(価格帯とか)として紹介されています。

 本の後ろのほうにはパーツが紹介されています。純正だけでなくサードパーティ(フェニックス・インコーポレーション)のものも掲載されています。特に目を引くのはアルミ削り出しの「クリエイトホイール」。4本一組7800円、量産が不可能なため、完全受注生産……だったそうです。あと、ゴールデンリミテッドオイルダンパーという大仰な名前のダンパーがありますが、こちらはセットで1980円。意外とリーズナブルです。

 当時、買うことも組むこともできなかった犬神はカタログを何度も眺めては「アバンテもいいけど、やはりサンダードラゴンだな」 「モーターはダイナテック01Rしかないだろう」 「バッテリーはレーシングパックEXにしよう」とかって、何度も頭の中で想像するばかりでした。なお、この頃はミニ四駆に大ハマリしていたので、タミヤ以外のモデルにはほとんど興味がありませんでした。


 あの頃憧れていたキットとは少し違いますが、タミヤのラジコンであることには変わりありません。29年分の思いを込めて、今日にも買ってこようと思います。

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