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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
年末恒例企画『コトシノワタシ』。今年はあわや中止かと思われましたが、一応やります。

 今年はとにかくたくさん本を読んだ一年でありました。そしてユングに始まりユングに終わった一年でした。ついでに言えば、ユングとともにポプラ文庫ピュアフルがあった一年でした。

 2月にPCが故障し、することがなくなったので正月に買った『忍剣花百姫伝』を読んでウォームアップとし、そのあと結構前に買ってそのままにしておいた河合隼雄先生の『ユング心理学入門』を読んだところ、これがまた面白くて。私自身がこれまでぼんやりと考えていたことが理論でビシッと説明されて、急速に心が開かれたのです。

 その後も家にある未読の本を読みまくり、それがなくなると図書館に行って読みました。時代小説に児童小説、評論・エッセーなんでもござれ。面白そうと思ったらなんでも手を出し、笑ったり泣いたり熱くなったり涼しくなったりと様々な経験をしました。

 ある時から「今年は100冊くらい読めるかもしれないな」と思い、読んだ本をテキストファイルにまとめてみたのですが、今日時点で120冊くらいになりました。別にたくさん読んだからどうだというわけではありませんが、これはもしかしたら、人生の中でもっとも時間が有り余っていた――そして本を読むことに親しんでいたはずの大学時代よりも多いかもしれません。


 その結果どうなったかというと、まったくもって、不可思議な人間になりました。

 ろくすっぽ人の意見を聞かない割に、自分の意見も持たない。じゃあ何も考えず、流されるままに生きていくのかと言えば、心のコアな部分はしっかり固まっている。まったくもって、何がなんだかわかりません。

 ・・・ただ、これがすべてというわけではありませんが、「誰かが言っていたから」というのを、あまりやらないようにしようと思ったのです。もちろん完全にオリジナルな発想は、残念ながら私の頭の中からは出てきませんが、誰かがそう言っていたからそれが全面的に正しいんだ! ということをやめる。いったん受け止めて、頭の中で精査して、それからだろう、と。

 その時に物をいうのが経験だな、と思いました。私自身の人生として体験したことはもちろん、本を読むことで仮想的に体験した出来事。そういう体験の中で色々と考えたことも精査する時の材料として生きてきます。

 だから、うーん・・・いつだって心を閉ざさず、決め付けず、薄ぼんやりとした感覚で上手に生きていきたいな。そんなことを思いました。

 とりあえず、それが今の気分です。夜にはまた違う考えになっているかもしれませんが、とりあえず、思ったことを書き出しておきます。

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