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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
読んだ方は「あぁ、そいつは俺も同じだ」と言ってください。

 もう、とにかく、これは……本当に、とてつもない、物語でした。

 一歩踏み出すたびに、殴り飛ばされるような衝撃。そんな激しすぎる刺激をガンガンに受けまくり、そのたびに立ち上がる――私がね。それを読んでいる私が。

 以前、『ガッチガチのバイク小説』だと思ったらそうでもなかった、と書きましたが、ちょっと付け加えます。バイク小説であることは間違いありません。でも、それよりも少し多めに、ハイティーンの少年少女が繰り広げる人間ドラマがありました。このあたりに、32歳の(しかも、人の目をまっすぐに見られないような十代を送ってきた)犬神は散々にやられました。

 人の心は難しい。「こういうものだ」と割り切ってハイ次、というわけにはいきません。良かれと思って言ったことが、かえって相手を傷つけることもあるし。傷つけたくないと思っていると、それがまた相手を苦しめることになるし。


 今はまだ読み終えたばかりで、長い文章を書けるような状態では、とてもありません。なのでとりあえず速報形式で書きます。

 今は、「ようやく終わったのかな」。そういう感じです。ずっと引け目を感じていたところ。彼女らにまっすぐ向き合えなかった自分の弱さ。今回この『レーシング少女』を読んで向き合い、そのあたりにオトシマエをつけられた……そんな気がします。『湾岸ミッドナイト』の山下サン風に言うと、「自分の青春にオトシマエをつけ」た、そんな感じです。


 これでもう、十代の頃には戻れないでしょう(精神的にね)。熱い気持ちでいきたいというところは変わりませんが、それは三十代の熱さであって、十代の熱さは……このところ読んだ小説ですっかり完全燃焼しました。もう十代の頃にやり残したという思いはありません。だから、ここまで共感することはないという意味で……十代の頃のようになることは、もうないと思います。たぶんね。

 あと、たといゲームの世界でも、私はレーサーにはなれないと思いました。これは後ほど改めて書きたいと思いますが、どこまでもレースの世界と言うのは特別で、そこに生きている人たちというのも特別ななのだと感じたのです。

 嫉妬の余地がないくらい、自分たちとは違う人たちだから。プロレスラーもプロレーサーも、私は心から尊敬するし、心から熱くなれる。応援できる。大好きになれる。……つまり、そういうことなのです。


 まったくもって、たぎる物語でした。完全にイヤァオな物語でした。

 では、以前弟者が大学の図書館から譲ってもらった『徳川家康』と一緒に送ってきた、ユングの『分析心理学』などを読んでみたいと思います。……読めるのか、これ?

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