これを直すべき欠点というべきなのか、誇るべき特技というべきなのか、自分ではジャッジできないのですが……どうも私は性格的に、物語に入り込んでしまう気質があるようです。
『本を読む』とか『ビデオゲームをする』とかという段階を越えて、その物語の世界をフルに感じる。その過程で自然な流れとして、登場人物と自分を重ね合わせたり、ほぼ同等の目線でその世界を見るようになってしまうのです。
最近これと同時進行で『メタルギアソリッド3』というゲームをやっていたのですが、これがとても強力な物語でした。ほかのタイトルと違って1960年代の戦いなので、頼れるものは自分の視覚・聴覚だけというシステムもあって、すっかりその世界に入り込んでしまいました。普段はこんなですが、コントローラを握れば『ネイキッド・スネーク』になりきっていたのです。
そして、あまりにも深く入り込みすぎていたので、エンディングを迎えた時には激しく精神力を消耗。虚脱状態になってしまったのでした(これは物語の結末がそうだったから、というのもありますが)。
そんな状況だったので、本作も極めて主観的に楽しみました。『魔女の宅急便』の時と同じように、私もまたハイティーンの小僧として感情を総動員していたのです。
だから、評論めいたことは書けません。きわめて個人的な感想になってしまいますが、一応読んだという記録を残すために書きます。
飯塚有里も3年生となり、当面の目標はインターハイで優勝すること、となりました。後輩も心身ともに成長著しく、先輩として色々なことを教えることもありますが、まずは自分がちゃんと成績を残すことが第一ですからね。日々の練習にも熱が入ります。
ただ、熱が入りすぎて周りの人たちと温度差が生じ、イライラソワソワと落ち着かなくなってしまいます。
「みんな、真剣さが足りないんじゃないの? もっと練習しなきゃ、インターハイで優勝できないよ」
苛立ちと焦りをエネルギーにかえて、よりいっそう自主トレに熱が入る飯塚有里。そうすると、いっそう周りとの摩擦が大きくなって……と、まあ3年生になっても相変わらず色々と悩んだり苦しんだりするのです。すべてが順風満帆というわけではないのです。くわえて卒業後の進路のこともあるので、勉強もしなくちゃいけないし……と、ある意味では今までで一番難しい時期なのかもしれません。
それでも、飯塚有里は乗り越えます。仲間、先輩、家族。ぶつかり合う中で少しずつもまれ、一回り二回りと大きくなっていくのです。そしてインターハイ……に出場するための県大会の日がやってきて……。
はい、大体こんな感じの話です。
教えられるなあ、と思いました。
熱ささえあれば、やる気さえあれば、体力さえあればすべて乗り越えられる。そう思っていたのですが、そうでもないんですよね。頑張らなくちゃならないのは当然だけど、それだけじゃチームワークは成立しない。じゃあ、どうするのか? ということなんですが、それを読んでいるうちに教えられました。
私自身が高校生のころは、できるだけ周りとぶつからないように、要領よく立ち回ることばかり考えていましたからね。衝突がなかった分、強力なエネルギーも発生しないような、ゆる~い高校生活でした。
まあ、それが自分で選んだ生き方ですからね。いまさらやり直したいとは思いませんが、それでも本作のような、何事にも精一杯取り組む子を見ると、まぶしくて目がくらんでしまうのです。これが現実です。
でも、何とか最後まで見届けることができました。今はまだ読み終えたばかりで、頭の中の整理ができていなくて……。とりあえず速報ベースで書きました。すごくよかったです。
『本を読む』とか『ビデオゲームをする』とかという段階を越えて、その物語の世界をフルに感じる。その過程で自然な流れとして、登場人物と自分を重ね合わせたり、ほぼ同等の目線でその世界を見るようになってしまうのです。
最近これと同時進行で『メタルギアソリッド3』というゲームをやっていたのですが、これがとても強力な物語でした。ほかのタイトルと違って1960年代の戦いなので、頼れるものは自分の視覚・聴覚だけというシステムもあって、すっかりその世界に入り込んでしまいました。普段はこんなですが、コントローラを握れば『ネイキッド・スネーク』になりきっていたのです。
そして、あまりにも深く入り込みすぎていたので、エンディングを迎えた時には激しく精神力を消耗。虚脱状態になってしまったのでした(これは物語の結末がそうだったから、というのもありますが)。
そんな状況だったので、本作も極めて主観的に楽しみました。『魔女の宅急便』の時と同じように、私もまたハイティーンの小僧として感情を総動員していたのです。
だから、評論めいたことは書けません。きわめて個人的な感想になってしまいますが、一応読んだという記録を残すために書きます。
飯塚有里も3年生となり、当面の目標はインターハイで優勝すること、となりました。後輩も心身ともに成長著しく、先輩として色々なことを教えることもありますが、まずは自分がちゃんと成績を残すことが第一ですからね。日々の練習にも熱が入ります。
ただ、熱が入りすぎて周りの人たちと温度差が生じ、イライラソワソワと落ち着かなくなってしまいます。
「みんな、真剣さが足りないんじゃないの? もっと練習しなきゃ、インターハイで優勝できないよ」
苛立ちと焦りをエネルギーにかえて、よりいっそう自主トレに熱が入る飯塚有里。そうすると、いっそう周りとの摩擦が大きくなって……と、まあ3年生になっても相変わらず色々と悩んだり苦しんだりするのです。すべてが順風満帆というわけではないのです。くわえて卒業後の進路のこともあるので、勉強もしなくちゃいけないし……と、ある意味では今までで一番難しい時期なのかもしれません。
それでも、飯塚有里は乗り越えます。仲間、先輩、家族。ぶつかり合う中で少しずつもまれ、一回り二回りと大きくなっていくのです。そしてインターハイ……に出場するための県大会の日がやってきて……。
はい、大体こんな感じの話です。
教えられるなあ、と思いました。
熱ささえあれば、やる気さえあれば、体力さえあればすべて乗り越えられる。そう思っていたのですが、そうでもないんですよね。頑張らなくちゃならないのは当然だけど、それだけじゃチームワークは成立しない。じゃあ、どうするのか? ということなんですが、それを読んでいるうちに教えられました。
私自身が高校生のころは、できるだけ周りとぶつからないように、要領よく立ち回ることばかり考えていましたからね。衝突がなかった分、強力なエネルギーも発生しないような、ゆる~い高校生活でした。
まあ、それが自分で選んだ生き方ですからね。いまさらやり直したいとは思いませんが、それでも本作のような、何事にも精一杯取り組む子を見ると、まぶしくて目がくらんでしまうのです。これが現実です。
でも、何とか最後まで見届けることができました。今はまだ読み終えたばかりで、頭の中の整理ができていなくて……。とりあえず速報ベースで書きました。すごくよかったです。
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