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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
山岡荘八『徳川家康』18巻、読了しました。

 弟者からもらった本はここでいったん区切りとなります。なぜか次が21巻、22巻となっているためです。

 即座に図書館に行って続きを借りて読めばいいのかもしれませんが、何せここまで18冊も読んできましたからね。小説の中でも『天下分け目』と言われた関が原の戦いが終結し、一時的な平和が訪れましたからね。私も少々違う世界や漫画の方にシフトしていこうかなと思っています。もちろん、いずれは図書館で借りるなり何なりして、全部読む予定ではありますが、とりあえず・・・ね。


 それにしても、まあ、よくもここまでひとつの物語を読み続けてこられたものです。上下2段で印刷された、一冊あたり300ページそこそこの厚さの本を18冊。もちろん内容がとても面白いから読み続けてこられたわけですが。正直なところこれがトルストイとかドストエフスキーとかだと、どうも読める自信がありません(まあ、これも全然読んだことがないからであって、読み始めれば案外いけるかもしれませんが)。

 読んだ感想を一言で表すことはできません。一言どころか百万言でも足りないかもしれません。・・・それでも無理にあらわすとすれば、この本を読むことで、私の人生観が大きく変わった気がします。具体的にどう変わったかをあげ連ねることはしませんが、何かを思ったり行ったりする時に、「この時、家康公ならどうするかな」なんてことを考えるようになったのです。

 まったくもって私は凡愚極まりない小人ではありますが、・・・あるいは、だからこそ、でしょうか。熟慮に熟慮を重ね、時に『古だぬき』 『極悪人』 などとさげすまれるような采配の先に、ひたすら天下泰平を求めた家康公に少しでも近づきたいと思っているのです。


 *


 この本を読んでいる間、ずっと前からやりたかった『戦国無双2』を買ったのですが、どうもアクションゲームが下手になっているような気がします。これは技術的な問題よりも心構えの問題だと思います。戦い自体をそれほど好まない性格になってしまったようです。

 無論、乱れきった当時の世の中では、戦争も必要だったと思います。(18巻時点で)一番新しい戦いである関が原の戦いの時も、戦場に立った内府殿は若かりしころと変わらぬ軍略で見事に東軍を勝利に導きましたし。・・・ただ・・・好むか好まないかといえば、好まない性格になってしまいました。

 そういった思想を持って、私は2013年を生きています。

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