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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 中学の頃、いわゆる実技科目と言うのがすごく苦手でした。すなわち体育、美術、それから技術家庭です(音楽だけは人並みか、それより少し下くらいのレベルだった)。

 今日、第11回岩手県中学校総合文化祭の展示発表を見に行って、そのことを思い出しました。

 絵画もダメ、書道もダメ、木材加工や電子工作もダメ。課題が出されるたびに憂鬱な気分になり、それでも何とか自分なりに努力をしてみるものの、出来上がるものはいつも散々なものばかり。それがほかの人たちの作品に混じって並べられ、なんとも恥ずかしい思いをしたものです。

 そういうことがあったから、というわけではないでしょうが……こないだほど刺激は得られませんでした。

 少なくとも、一回ざっと眺めて歩いたときは。


 いったん最後の最後まで展示物を見て歩き、戻りながらまた展示物を見て歩く。……このまま帰るのもどうかなと思い、またまた最初から展示物を見て回った時、今度はさっきまでとは少し違った何かを感じることができました。

 たぶん、私の気持ちのチューニングが、ようやく中学生のころになったからでしょう。何となく、飾られている作品から、それを描いた人の気持ちを想像することができるようになったのです。あとはその絵の中に息づく空気というか、そういうの。

 そういうわけで最終的には、結構、よかったです。また今回もいくつか携帯カメラで窃盗をさせていただきましたし。


 *


 これは今だから言えることですが、こうしてみると、あの頃ダメダメだったから今の私がある、というのもあるのかなと思います。

 体育が苦手だったことに対しては『それを乗り越えよう』と思って努力を重ね、それなりの水準まで持ってくることができたし。美術が苦手だったことについては「絵を描くのは得意じゃない代わりに、文章で何とか自己表現をしよう」と思って努力してきました。

 そして最近では、美術的技術的に優れたものに対しては最大限に心を開いてこれを受け入れられるようになって来ました。そうすると、そこから自分でまた別な何かに転化できるから。

 ま、できることしかできないわけですから。できることを精一杯やりましょう。それでいいんじゃないでしょうか。

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