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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 昨日は、小岩井農場に行ってきました。

 元々大好きな場所ではあるのですが、行くときはたいてい平日であるため、なんとも人がいなくてさびしいイメージがあったんですよね。でも昨日は日曜日ということで多くの人出があり、そのために各アトラクションも好評営業中という趣でした。

 そういうわけで、普段はあまり行かないような場所にも行き、「乗ってみたいなあ」と思っていたものに乗り、思いっきり楽しんだのでした。


 乗り物系では『トロ馬車』と『乗馬体験』ですね。

 トロ馬車と言っても白い猫ではありません。かつて農場の中に引かれた鉄路を馬が引っ張って人や荷物を運んでいた輸送システムを観光向けにアレンジしたものです。時速3キロか4キロのスーパースローペースでゆっくり、のんびりと揺られながらコースを回る、大変にのどかな乗り物なのであります。

 もう一方の乗馬体験と言うのは、まあその通りです。私が乗った馬は、元は盛岡競馬場を駆け回っていた馬だと言いますが、いや結構、目線が高くて……。自分はやはり足軽なのだな、と痛感しました。騎馬隊にはなれなさそうです。それでもプロのカメラマンにビチッと! 写真を撮ってもらい、これを持ち帰ってきましたが(1300円・台紙つき)。

 展示パネルを見て知ったのですが、かつては小岩井農場でも馬の育成業務を行っていたそうなんですね。しかも結構、優秀な成績を残した名馬もたくさん出たそうなんですが、戦後GHQの指導により育馬業務をやめさせられたのだと言います(その代わり農場を存続させてもらえることになった)。じつに残念な話ですが、それでも往時を忍ばせるような雰囲気を味わえたのはよかったかな。


 展示物では、宮沢賢治がらみでいくつか面白いものがありました。

 ひとつは天文台のフロアにある常設展示コーナー。ここでは『銀河鉄道の夜』や、生徒を連れての天体観測に関する記録などがありました。さらに天体望遠鏡のご先祖様とでも言うべきか、『空気望遠鏡』なる代物もありました。これは私がパッとイメージするような筒状のものがなく、穴の開いた輪っかが一直線に並べられたような、とてもシンプルなものでして。「本当にこんなので観測できるのかな」なんて、とても失礼なことを思ってしまいました(ニュートンが反射望遠鏡を発明するまでは、これがスタンダードだったらしい)。

 それから、展示室で特集として組まれていた長編詩「小岩井農場」にまつわる話。これ600行以上ある、かなり長い詩なんですが、ついまじめに最後まで読んでしまいました。実際に農場で読むと、時間軸がねじれるような楽しみがあります。2012年現在の農場のイメージに、当時の農場のイメージを膨らませ、それをわざと混ぜっこにする楽しみ。


 そんなこんなで、とにかく色々なことを体験しました。かなり実り多き旅であったと思います(車で30分くらいの距離ですけど)。なお、このあと近くの牛乳工場でもイベントがあるということで行き、今はやりの工場見学というやつをやってきたこと、そして試食と称してさまざまなものを飲み食いしてきたことを付け加えておきます。

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