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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 イギリス人の自動車評論家が、世界各国の車を容赦なく切り捨てる痛快無比? な自動車レビューの本です。

 図説と銘打ってはいますが、写真はあまり多くありません。まあ、「世の中にはこんな車があるんだなあ」という衝撃と感動は十分に得られるので、それに関してはあまり不満は感じません。

 本書の特徴は、やはりイギリス人らしく? ユーモアたっぷりにこき下ろす批評文でしょう。「砲丸投げの選手並みの腕力がないと曲がれない」とか「サーカス団の団員でなければまともに乗れない」とか、いちいち物のたとえが面白いのです。

 まあ、そうやって散々な言い方をされる車の中には、わが国のものもあります。日産セドリック、トヨタ・クラウン、マツダ・コスモ(初代)などです。イギリス人にとっては『セドリック』とか『グロリア』という女性名はかなり珍妙に映ったようです。あとコスモは、国内では非常にかっこいいというイメージがありますが、向こうの国では「カエルみたい」と思われているようです。

 このあたりも、お国柄というんでしょうか。逆に海外で人気のデザインが日本では受け入れられない……なんていうこともあるだろうし。優劣ではなく、お国柄の違いであると思います。そのあたりの違いも、なかなか面白いと思います。

 2400円という金額は結構高めですが、ひとつひとつの車の紹介文が少なめで、割と気軽に何度も読めそうな感じですからね。これをきっかけに、よりディープにその車のことを知りたくなったら自分でさらに突っ込めばいいし。便覧のような価値があると思えば、まあいい買い物だったかなと思います。





 今週の衝撃的な1台:「クライスラー・ターバイン」

 60年代に試作されたクライスラー社の『ガスタービンエンジン』搭載車。F1マシンでさえ1万数千回転というところを余裕で上回る60000回転の超絶性能(直接比べるものではありません)。しかもテキーラでも動いたというエコ仕様(どれだけ走れるかは不明)。結局、公式に販売されることはありませんでしたが、やはり60年代というのは、色々なことが試された時代だったのですね。

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