次にどういう展開になるのか、大体覚えているのについつい読んでしまう『黒豹シリーズ』。誰かが漫画的な、と言っていましたが、たぶんそういう感じなのでしょう。30分ほどで7割方読んでしまいました。まあ、この記事を書くために振り返ったので、斜め読みもいいところなのですが。
今回の悪の組織は手が込んでいる……というのかなんなのかわかりませんが、とにかくこの組織のおかげで日本政府は大ピンチに陥ります。通信網が完全に支配下に置かれていて、イギリス政府に送った何気ない親善メッセージが相手国を著しく挑発するメッセージに置き換えられて国交断絶を言い渡されたりするのです(その割に沙霧がアメリカから送った資料はちゃんと届くのですが。黒木いわく『奇跡』)。
国家レベルの危機なので、当然ながら法務大臣・倉脇早善の命令を受けて黒豹が動きますが、そこに襲ってくるのはDNAシンセサイザーによって生み出された超人類。身体能力がとても高いのは当然ですが、恐ろしいのはその生命力。黒木の『ダイナマイトパンチ』(と地の文で門田先生が書いている)を喰らって下顎を吹っ飛ばされ、蹴りで即頭部を陥没させられたにもかかわらず、しばらくすると立ち上がるんですよね。なんか、『ハウスオブザデッド』みたいな光景を想像してしまいます。
そして物語の中盤、タイトル通り黒豹は一時的に消えます。冒頭で民間の旅客機がそうされたように、謎の電波に誘導されて、乗っていたヘリが墜落してしまったのです。その時は地の文ではっきりと「黒豹が死んだ! 世界最強の男が……」と書いているのですね。
他の小説では、地の文でここまで感情的に書いているのはあまり見たことがないのですが、なんだか門田先生までもが無念をかみ締めているような、そんな感じの描写に犬神は激しく心を打たれたのでした。
その後は別行動を取っていた秘書・高浜沙霧が異国の地で孤軍奮闘。襲い来る敵にも黒豹直伝の拳法で「きなさい!」と一喝して戦う姿はさすがカッコイイのです。やっぱり沙霧が、黒豹人気の大きな要因なのかな。
ただし、やはり沙霧といえど何人もの敵を相手には不利な戦いを余儀なくされます。もはやこれまでか、というところまで追い詰められた時、後ろにスッと現れる男の影……。
衝撃の『黒豹が死んだ!』から何十ページも経たないうちに、想像どおりの展開が起こったのです。このあとはいつも通りの大立ち回りが繰り広げられます。
結局、本作で一番好きなシーンが『黒豹が死んだ!』のところになってしまう犬神。SFドラマには興味も関心もない、と地の文で言ってはいるものの、後の『スペースコンバット』のように(トンデモ)SFドラマになってしまう黒豹シリーズの兆しが現れている? 怪作であります。
今回の悪の組織は手が込んでいる……というのかなんなのかわかりませんが、とにかくこの組織のおかげで日本政府は大ピンチに陥ります。通信網が完全に支配下に置かれていて、イギリス政府に送った何気ない親善メッセージが相手国を著しく挑発するメッセージに置き換えられて国交断絶を言い渡されたりするのです(その割に沙霧がアメリカから送った資料はちゃんと届くのですが。黒木いわく『奇跡』)。
国家レベルの危機なので、当然ながら法務大臣・倉脇早善の命令を受けて黒豹が動きますが、そこに襲ってくるのはDNAシンセサイザーによって生み出された超人類。身体能力がとても高いのは当然ですが、恐ろしいのはその生命力。黒木の『ダイナマイトパンチ』(と地の文で門田先生が書いている)を喰らって下顎を吹っ飛ばされ、蹴りで即頭部を陥没させられたにもかかわらず、しばらくすると立ち上がるんですよね。なんか、『ハウスオブザデッド』みたいな光景を想像してしまいます。
そして物語の中盤、タイトル通り黒豹は一時的に消えます。冒頭で民間の旅客機がそうされたように、謎の電波に誘導されて、乗っていたヘリが墜落してしまったのです。その時は地の文ではっきりと「黒豹が死んだ! 世界最強の男が……」と書いているのですね。
他の小説では、地の文でここまで感情的に書いているのはあまり見たことがないのですが、なんだか門田先生までもが無念をかみ締めているような、そんな感じの描写に犬神は激しく心を打たれたのでした。
その後は別行動を取っていた秘書・高浜沙霧が異国の地で孤軍奮闘。襲い来る敵にも黒豹直伝の拳法で「きなさい!」と一喝して戦う姿はさすがカッコイイのです。やっぱり沙霧が、黒豹人気の大きな要因なのかな。
ただし、やはり沙霧といえど何人もの敵を相手には不利な戦いを余儀なくされます。もはやこれまでか、というところまで追い詰められた時、後ろにスッと現れる男の影……。
衝撃の『黒豹が死んだ!』から何十ページも経たないうちに、想像どおりの展開が起こったのです。このあとはいつも通りの大立ち回りが繰り広げられます。
結局、本作で一番好きなシーンが『黒豹が死んだ!』のところになってしまう犬神。SFドラマには興味も関心もない、と地の文で言ってはいるものの、後の『スペースコンバット』のように(トンデモ)SFドラマになってしまう黒豹シリーズの兆しが現れている? 怪作であります。
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