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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 本作は『帝王コブラ』の続編……ではありません。前作に出てきた登場人物とかは、いつものレギュラーメンバー以外は誰も出てきません。共通するのはキーワードが『コブラ』ということだけです。

 ただ、面白さとしてはこっちの方が上だと思います。いわゆる『黒豹スタイル』の小説となっているのです。

 いま「いわゆる」と言いましたが、たった今思いついた言葉なので、たぶん一般的には流通していません。要するに「秘伝の拳法で相手を惨殺」「超兵器で相手を爆殺」「猛る肉体で沙霧を失神させる」「子どもには非常に優しい」といった黒豹四大要素をたっぷり盛り込んだ内容だということです。


 ストーリィとしては、一応、国内で極秘開発中の攻撃ヘリの入札をめぐる日米仏の三つ巴企業間戦争になぜか特命武装検事が首を突っ込むという感じです。

 世界中にその名が響き渡り恐れられている黒豹だけに、道を歩いているだけで次々と色々な人が襲ってきます(ボクシングの元ヘビー級チャンピオンや身長2m60!? の大巨人など)。さらに新型ヘリの飛行テストをしていればMi-24に襲われ、車を運転していればマシンガンで襲われ……と、山本弘さんも言っていたように彼の行くところには死体の山が出来上がるのです。

 そして今回もクライマックスで活躍するのは愛銃ベレッタM92です。激しく飛び回るドッグファイト中のヘリから、同じように飛び回る敵機のコクピットに撃ち込むのです。こんなのゴルゴ13でも出来ない(やらない、またはそういう状況にならない)神業です。後にICBMやUFOも撃ち落とし、1発で2人の相手を倒す技を身につける黒木検事ですが、この頃はまだ「もしかしたら?」と思えるような、そうでもないような、そんな感じの戦いぶりでした。

 この次に世に出たのが、あの『黒豹伝説』。私の地元である岩手県盛岡市が舞台なのはいいんですが、岩手県を日本列島から切り離すのはちょっと待ってほしいと思うのです。

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