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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 読んだ本の感想を書く『読書百冊』カテゴリの前身『黒豹シリーズ』。今回はその黒豹シリーズの『帝王コブラ』を読みました。

 とにかくたくさん出ているので、果たしてこれが何番目か? と思って調べてみると3作目でした。まだまだ初期の方ですね。そのせいなのか、あまりムチャクチャな描写はありません。もちろん射撃も格闘も超一流レベルであることは、ちゃんと書かれていますが。

 あと、あれっ? と思ったのは、シリーズの最重要人物のひとりである秘書『高浜沙霧』が出てこないんですよね。現在読んでいる『帝王コブラ2』には出てきているのでその中間にある『黒豹叛撃』か何かで初登場というところでしょうか。まあ、毎回毎回容姿とか住まいとか、そういうのを地の文で書いてくれているので、どこから読んでも安心の仕様となっています。


 大まかなストーリィとしては、極秘開発中の新型戦闘機の開発に携わる技術者が次々と謎の死を遂げ、それを不審に思った法務大臣・倉脇早善が特命武装検事・黒木豹介に調査を命じるという、地元警察にとって見れば横やりもいいところといった展開で話が進みます。

 先ほども申し上げたように、あまりトンデモナイ描写はないので、『黒豹伝説』とか『黒豹スペースコンバット』のような展開を期待していると、ちょっと物足りない感じを受けるかもしれません。その代わり、背後に見え隠れする凶悪組織に家族を殺され苦悩する未亡人やその娘の描写が印象的でした。なんと、黒豹なのにそういったところに胸をいためてしまうのです。

 
 激しさはやや控えめながら、その代わり黒豹の女子供に対するやさしさが見える本作は、一番のお気に入りとは言いませんが、なかなかよかったです。ちなみに続編? の『帝王コブラ2』では、序盤でいきなりボクシングの元ヘビー級チャンピオンを素手で惨殺しています。

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