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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 このところ『餓狼伝』などのハードな物語ばかり読んでいたので……と思って手にしたのは、私がまだ10代の頃から大好きだったオーケンこと大槻ケンヂさんの『90くんところがったあの頃』。

 その昔『週刊アスキー』で連載されていた90年代を振り返るコラム『90くん』の文庫版です。本当は単行本で持っていたのですが、なくしたので買いました。何年も前の話です。


 元々すごく直感的というか、あまり難しくないオーケンさんの文章で、しかも週刊誌2ページ分の分量なので、ひとつひとつがすごく短く、ちょっとした空き時間にパッと読むことが出来ます。かつては10回も20回も読み直しましたが、うん、やっぱり面白い。

 それと同時に、懐かしいような、そうでもないような……不思議な感触があったのですね。

 90年代。数字をひとつひとつ数えていけば、もう10年以上前の話です。

 しかしながら、感覚的にはそんなに経った気がしない。ついこないだのような感じさえするのです。

 まあ、それというのは私自身に10代の頃の感情がたくさん残っているからなのでしょう。年齢は確かに30歳になってしまいましたし、30歳らしい振る舞いを心がけてはいるものの、中身は結構……。


 そんな悲喜こもごものティーンエイジにつかの間戻ってしまう『90くん』。ここ最近はティーンの……夢枕獏ふうに言うところの『暗い炎』を心に燃やしつづけていた?……頃のことを思い出したくなくて、オーケンさんや筋肉少女帯などには触れないようにしていたのですが、まあこういったエッセーならいいですね。いいのかな。まあいいか。

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