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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 先日まで『ダロウェイ夫人』を読み、すっかり文学野郎の心を取り戻した私(?)。ただしあんまり連続的に硬い本を読むと疲れるので、ちょっと軽めの本である『日本の奇談』(鈴江淳也)という本を読んでいます。

 これはかつて『ムー大陸』シリーズで一時代を築いた大陸書房の本。そのため最初に収録されているのが宇宙人とコンタクトをした人の話(!)。

 そのあともSF、オカルト、都市伝説などなど……。その手の話がもりだくさん。今はまだ途中ですが、非常に面白い本です。


 この本の中で知ったのは『最後の忍者』とも言われる藤田西湖というひと。

 この人は鍛錬によって胃腸を随意に動かすことができるようになったので、どんな暴飲暴食をしても大丈夫な特殊能力を持っているそうです。本に載っているレコードは、天丼を八杯とか、かけそばなら25杯とか、お酒を八升五合飲んだとか、煙草を十箱吸ったとか。

 また、忍者は常に毒殺される危険があるので、硫酸、硝酸、ネコイラズ、ガラスのコップ、レンガなどをバリバリ食べて抵抗力をつける『悪食修行』も敢行しているのが、この人のすごいところ。いわくガラスのコップはおせんべいでも食べるが如く、簡単にやれるのですが、レンガは1個食べるのに40分くらいかかるそうです。

 ガラスのコップを食べるというのは、かの力道山も余興でやったとかやらないとかと言いますが、それを当たり前のようにするのがこの人のスゴイところ。普通の人は毒のあるものを食べる前に見分けられるよう努力するものですが、この人はまるで両さんか何かのように、何でも食べられるよう努力をしていたのですね(そういえば、実際に? いん石を食べた話があったっけ)。

 ともかく、すべてを紹介したくなるくらい不思議な本です。これからも書くことがない時はこの本から引っ張ってこようと思います。宮下あきら氏が民明書房の本をネタ本として引用するような感じでね。……まあ、私のポジションは「な、なんじゃあ~!?」と驚愕する富樫・虎丸であることは、言うまでもありませんが。

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