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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 ……これは我が県のキャッチコピーです。岩手県知事が会見するさいの後ろの看板にも書かれているのは、全国の皆様もご覧になったことは、あるのではないでしょうか。

 それは我が県の南部にある一関市の『中尊寺』……その中でも奥州藤原氏の遺骸をまつる金色堂をさします。かのマルコ・ポーロもその輝きに圧倒され、自らの著書『東方見聞録』にて我が国を『黄金の国』と呼称したというのは世界的にも有名な話です。ある意味、史上初の観光誘致です(※)。

 そんな世界にも類を見ない、金閣寺よりもずっと先に建てられ、しかもず~っと当時のまま残り続けている金色堂を世界遺産に登録するべく、我が県では国と協力して世界遺産に推薦してきました。

 そんな世界遺産登録に影響を与える諮問機関イコモスが、今回これらの遺跡に対して『登録勧告』を出してくれました。事実上の内定であると言います。正式には来月ユネスコで認定されるそうですが、これはもう岩手県民たる私としては非常に嬉しいニュースです。だって「そんなの無理じゃないの」って思ってアワワ……。


 ……いや、正直に申し上げると、「世界遺産ってのはちょっと無理があるんじゃないかな」という気が、ずっとしていたのです。だってほら、たとえばアンコールワットとか、チチェン・イツァーとか、パルテノン神殿とかって言ったら、それこそザ・世界遺産! って感じで、誰でもが普遍的に知っているものでしょうけど……金色堂にそれほどの知名度があるのか? というと、ちょっと自信がなかったのです。

 実際、2008年には一度、「登録延期」という名のもとに蹴られてしまいましたからね。「やっぱり無理か……」と思っていたのですが、それでも懲りずくじけずにさらなる働きかけを続け、そして今回の勧告。もうね、大体のことはあきらめなければどうにかなるっていう話ですよ。


 もっとも、本当に大切なのは、これからでしょうね。……というのは、毎日新聞の記事にもありましたが、「これから、どうするのか」ということ。世界遺産を擁する地として、どんな「まち作り」をしていくのかということでしょう。まあ、それは大変だけど、すごくやりがいのある作業でしょう。私も200キロくらい離れた土地に住まう者ではありますが、同じ岩手県民として、これからも頑張っていきたいと思います。


 (※)じつはマルコ・ポーロが日本に来たわけではなく、中国あたりで「そうらしい」という話を聞き、それを書いただけらしいですが……。

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