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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 以前からたまに言葉だけ触れていた『ピュア・トランス』というものについて、少し書きたいと思います。

 私が初めて兄者に聴かされたのは、今から10年と少し前。すでにモダンチョキチョキズ→筋肉少女帯→人間椅子と、アングラ街道(「アンダーグラウンド」とはまた違う)まっしぐらだった思春期の犬神に投じられた新たな爆弾は、『フロア型テクノ』と称されたコンピレーションアルバムでした。

 当時は言葉の意味もよくわかりませんでしたが、そこに収録された音楽は、黙って聞いているだけでも「気持ちよくなってくる」不思議なもので(特にVol.15のゴアトランス)、急速にテクノ方面への志向が強まりました。


 最初に手に取ったのは同じエイベックスの『スーパーユーロビート』でしたが、これは少し違うかなと思いました。というのもご存知のように、ユーロビートというのは歌が入ってるんですね。なんか、ノリがいいけどうるせぇなあ、と。……こういったことがあったので、ユーロビートは今でもあまり好きではありません。

 そのあと『ケン・イシイ』『エイフェックスツイン』『スクエアプッシャー』あとは『電気グルーヴ』など、着実にテクノ小僧への道を歩みつづけた私。

 ……しかしながら、それでも最初に聞いた『ピュア・トランス』を超えるような音楽にはなかなか会えず、そのうちハードコアパンクに行ったりスティーブ・ライヒに行ったり新居昭乃に行ったり(全部同じ人から教えてもらった)して、あまりそういう音楽は聞かなくなってしまいました。


 どういったムーヴメントなのかわかりませんが、最近は既存のポップス音楽が片っ端からトランスにアレンジされてオートバックスのCDコーナーに並んでますよね。

 ようやくトランス音楽も市民権を得たのかな、なんて思わなくもないのですが、なんかケバケバしいというか、ハデハデすぎるというか、かつて私が感動したトランスとはまたちょっと違うなというのが印象でして。おかげでトランスという言葉を使うことさえ、嫌になった時期もありました。


 でも、今回この6th mixのサントラを聴いて、ようやく『フロア型テクノ』という言葉の意味がわかったような気がしました。そして自分はユーロビートでもなく日本語トランスでもなく、UKアンダーグラウンドなテクノ音楽が好きなんだ、と納得することが出来たのでした。

 まあ、この方面のマニアな方は、カタカナ言葉ひとつとっても非常に細かい使い分けをされているようなので、私のこの解釈も間違っているかもしれません。ただ、私はリスペクトという言葉さえ日本語に置き換えて使いたい人間なので、自分の解釈でやっていくしかありませんからね。間違ってたら修正しますよ。

 いずれにせよ、このCDのおかげでKluteという人の大ファンになりました。とりあえずyoutubeで聴ける音楽は聴きまくりたいし、ゆくゆくはCDも欲しいなと思っています。

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