古書店でこのような本を見つけ、ついつい手にとってレジに持っていってしまいました。
車に興味のない方は「なんじゃそりゃ」と思われるかもしれませんが、このスカイラインGT-R(R32)という車は、私にとってもやはり特別な思い入れのある車です。
初めて買った車がこれだったんです……とかって言えればかっこいいんですが、あいにくとモデル発売当時、私は小学生。せいぜい街で見かけては自分が運転しているのを想像するくらいのレベルです。
ただ、当時から車が好きで、特にハデハデなペイントが施されたレーシングカーが大好きだったので、専門用語(?)でいうカルソニックブルーに塗られた星野一義選手のスカイラインが好きで好きでたまらなかったのです。思わずお年玉で京商のエンジンRCを買ってしまったくらいなのです(※)。
まあ、2010年現在では、もっといい車がたくさん出ていますしね。たとえば峠道を走りまくったり使わなくなった高速道路を爆走したりするゲームで、あえてこの車を使おうとする人はあまりいないかもしれません。「実戦ではやはりR33だ」とフラットレーシングの黒木さんも言っていました。
でも、やっぱり私はR32がいいです。ある意味、初恋の車なんです(あとはZ32のIMSA仕様とかが同じくらい好きでしたが、これの実車の写真を見たのはインターネット時台になってからでした)。
さて前置きが長くなってしまいましたが、この本は自動車雑誌のライターが書いたようなインプレッション中心のものではなく、開発に携わった人たちが書いた『技術書』です。
エンジンブロックがどうの、シリンダーがこうの、ガスケットだコンロッドだオイルクーラーだ……と、一定水準以上の工学知識がないと30パーセントも理解できません。純粋文学系の犬神にはかなりハードな内容です。
それでも、理解しようと思って読めば何とかなるくらいの文章ですし、街中で私たちが見て触れて運転できる市販車とレース仕様車がどう違うのかは読んでいけばちゃんとわかります。もちろんレース仕様車の方は色々と強化されているのですが、そもそも当時の『グループA』と呼ばれるカテゴリでは、あんまり極端な仕様変更は認められていなかったので、基本的な構造は市販車と変わりありません。
要は、初めからレースで使う前提で車を設計し、売り出してしまったのです。そしてルールで決められた台数を売りさばき、晴れてレーシングカーとして改造し出場する、と。
実際レースに出るとデビュー戦をいきなり優勝で飾り、その後も毎回どこかのチームのGT-Rが優勝してしまって。それまで他の車を使っていたチームもどんどん乗り換えて最終的にはGT-Rしか出ていないという状況に(そして観客動員数はどんどん増え続けた)。
なんかズルイ、と思っていたのですが、元はと言えばこの車が出る前にレースの世界を席巻していた『フォード・シエラRS500』という車があったからなんですよね。ライバルよりも100馬力以上パワーがあるものだから、市販車にちょっと手を加えただけの車じゃ勝てない。どうしよう。じゃあ初めからシエラより速い車を作ろう。そして開発プロジェクトがスタートしたのでした。
ま、そんなこんなで、ひたすらマジメな本です。工業系の学校の参考書と見まがうような内容です。それだけに、メカに興味のある人には絶対にオススメしたい本です。そして私のようにメカに疎い人間でも、当時のレース世界の状況とか、そういうのを垣間見ることが出来るので、ぜひ手にとって見てください。
※ 本当は電動タイプの方が何かと楽なんですが、親父が電動嫌いだったので……そのためひとりでは走らせることが出来なかったのですが、さすがエンジンだけあって、ものすごい勢いでかっ飛んで行ったのを今でも覚えています。キット自体は今でもありますが……セルモーターの紐がクサってて引っ張ったら切れてしまったので、静態保存状態です)
車に興味のない方は「なんじゃそりゃ」と思われるかもしれませんが、このスカイラインGT-R(R32)という車は、私にとってもやはり特別な思い入れのある車です。
初めて買った車がこれだったんです……とかって言えればかっこいいんですが、あいにくとモデル発売当時、私は小学生。せいぜい街で見かけては自分が運転しているのを想像するくらいのレベルです。
ただ、当時から車が好きで、特にハデハデなペイントが施されたレーシングカーが大好きだったので、専門用語(?)でいうカルソニックブルーに塗られた星野一義選手のスカイラインが好きで好きでたまらなかったのです。思わずお年玉で京商のエンジンRCを買ってしまったくらいなのです(※)。
まあ、2010年現在では、もっといい車がたくさん出ていますしね。たとえば峠道を走りまくったり使わなくなった高速道路を爆走したりするゲームで、あえてこの車を使おうとする人はあまりいないかもしれません。「実戦ではやはりR33だ」とフラットレーシングの黒木さんも言っていました。
でも、やっぱり私はR32がいいです。ある意味、初恋の車なんです(あとはZ32のIMSA仕様とかが同じくらい好きでしたが、これの実車の写真を見たのはインターネット時台になってからでした)。
さて前置きが長くなってしまいましたが、この本は自動車雑誌のライターが書いたようなインプレッション中心のものではなく、開発に携わった人たちが書いた『技術書』です。
エンジンブロックがどうの、シリンダーがこうの、ガスケットだコンロッドだオイルクーラーだ……と、一定水準以上の工学知識がないと30パーセントも理解できません。純粋文学系の犬神にはかなりハードな内容です。
それでも、理解しようと思って読めば何とかなるくらいの文章ですし、街中で私たちが見て触れて運転できる市販車とレース仕様車がどう違うのかは読んでいけばちゃんとわかります。もちろんレース仕様車の方は色々と強化されているのですが、そもそも当時の『グループA』と呼ばれるカテゴリでは、あんまり極端な仕様変更は認められていなかったので、基本的な構造は市販車と変わりありません。
要は、初めからレースで使う前提で車を設計し、売り出してしまったのです。そしてルールで決められた台数を売りさばき、晴れてレーシングカーとして改造し出場する、と。
実際レースに出るとデビュー戦をいきなり優勝で飾り、その後も毎回どこかのチームのGT-Rが優勝してしまって。それまで他の車を使っていたチームもどんどん乗り換えて最終的にはGT-Rしか出ていないという状況に(そして観客動員数はどんどん増え続けた)。
なんかズルイ、と思っていたのですが、元はと言えばこの車が出る前にレースの世界を席巻していた『フォード・シエラRS500』という車があったからなんですよね。ライバルよりも100馬力以上パワーがあるものだから、市販車にちょっと手を加えただけの車じゃ勝てない。どうしよう。じゃあ初めからシエラより速い車を作ろう。そして開発プロジェクトがスタートしたのでした。
ま、そんなこんなで、ひたすらマジメな本です。工業系の学校の参考書と見まがうような内容です。それだけに、メカに興味のある人には絶対にオススメしたい本です。そして私のようにメカに疎い人間でも、当時のレース世界の状況とか、そういうのを垣間見ることが出来るので、ぜひ手にとって見てください。
※ 本当は電動タイプの方が何かと楽なんですが、親父が電動嫌いだったので……そのためひとりでは走らせることが出来なかったのですが、さすがエンジンだけあって、ものすごい勢いでかっ飛んで行ったのを今でも覚えています。キット自体は今でもありますが……セルモーターの紐がクサってて引っ張ったら切れてしまったので、静態保存状態です)
PR
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック