最近『ONE PIECE』というマンガが流行っているみたいですね。

　本屋に行けば単行本から総集編までズラッと平積みにされて嫌でも目に付くし、個人のブログでもよく触れられてるし、昨日はラジオでもその話題が語られているのを聞いたし……。

　まあ人気があるのはよくわかるのですが、それにしても最新刊が発売から数日でもう200万部を売り上げたって言うからたまらない。この分だといったいどれだけ売れるんでしょうね。

　そんな超絶大人気マンガではありますが……私はごく最近まで、読んだことがありませんでした。

　なんか、なじめなかったのです。


　以前『めざましテレビ』で、「何でワンピースってこんなに人気なのか」ということを特集していたのですが、それによればやはり少年漫画の王道（努力・友情・勝利）をばく進しつつ、登場人物が思いっきり笑ったり怒ったり泣いたりするからだろう、ってな話だったんですね。

　そうなると、そういった少年マンガな世界からもっとも縁遠いところを歩いてきた私には、受け入れられるわけはありません。そういったマンガに夢中になる人を横目に見ながら、自分だけの道を求めてわき道に分け入り分け入り行き詰まり（苦笑）。最終的に出口がわからなくなって遭難していたのでした。

　そんな暗夜行路、偏屈人生を反省したのが２年くらい前。今まで普通の人が当たり前のように受け入れてきたものを10年分くらい、一気にかき集めて。

　そうしているうちに、だんだんと嫌う理由がなくなってきたのですね。

　私の身の回りで、これほどまでに攻勢が強まっているのだから、私もそろそろ開国しよう。というか、仲間に入れてもらおう。そう思ったのでした。……そろそろ仲間にしてもらえるくらい、人間的にまっすぐになったかな、という思いもあったのでね（笑）。


　偏食の激しかった私が、今じゃむしろ悪食といってもいいくらい、色々なジャンルのマンガを読むようになって。今はゆっくりですが、ものすごく楽しみながら読んでいます。なるほど、これはどうしようもないくらい面白いです。色々と理屈はあると思いますが、これを読んで面白いと思った『感情』は否定できませんわな。

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