皆様は、魯迅の『狂人日記』という短編を読んだことありますか?
私は大学の教養課程で読まされた、というかテーマとして取り扱われ、詳しく読んでいくうちにいたく気に入ってしまったクチなのですが、これは短いながら本当に面白いのです。
内容は、書き手の友人の弟がかつて精神を病み、隔離されていた頃に書き残した日記が出てきたのでそれを読んでみた、というものでして、文章のほとんどはその弟の日記です。
あまり詳しい批評とかは出来ませんが、さしあたって私の感想としては、日記だけを読んでいればまるでその弟が正義で、弟以外のすべてが悪人であるかのように見えてしまいます。弟以外の人間は、言葉通り「人を食って」生きてきたのです。……いや、ひょっとしたら弟自身もかつて幼くして死んだ妹を食っていたのかもしれませんが(このあたり、あくまでも日記に記された弟の妄想ですよ)。
今、古い時代に書いていた犬神の文章を読んでいて、ふと『狂人日記』を思い出したのです。私の日記も、当時は一生懸命に書きまくったものの、今にして思えばうん? と思うことがたくさんあるからです。
それだけでなく、ある意味、今よりもずっと過激な? 論調で自分以外のすべてを批判していて、当時の私の心理状況がいったいどのようなものであったかが見えてきて、非常に面白いのです。
一部の日記はごっそり行方不明になっていて、それらは多分、永久に読めないと思うのですが、それでも一番古いのは2001年9月。ああ、9年も前になるんですね。
『今日はずっと家にいた』とか、世の中の出来事をほとんど記していないので、これは2001年なのか2002年なのか判別するのに時間がかかったり、そういうこともたくさんありましたが(笑)、残っていてよかった。そう思います。
今、それらを整理して、10周年リニューアル版として、きちんと整理してみようと思っているところです。
私は大学の教養課程で読まされた、というかテーマとして取り扱われ、詳しく読んでいくうちにいたく気に入ってしまったクチなのですが、これは短いながら本当に面白いのです。
内容は、書き手の友人の弟がかつて精神を病み、隔離されていた頃に書き残した日記が出てきたのでそれを読んでみた、というものでして、文章のほとんどはその弟の日記です。
あまり詳しい批評とかは出来ませんが、さしあたって私の感想としては、日記だけを読んでいればまるでその弟が正義で、弟以外のすべてが悪人であるかのように見えてしまいます。弟以外の人間は、言葉通り「人を食って」生きてきたのです。……いや、ひょっとしたら弟自身もかつて幼くして死んだ妹を食っていたのかもしれませんが(このあたり、あくまでも日記に記された弟の妄想ですよ)。
今、古い時代に書いていた犬神の文章を読んでいて、ふと『狂人日記』を思い出したのです。私の日記も、当時は一生懸命に書きまくったものの、今にして思えばうん? と思うことがたくさんあるからです。
それだけでなく、ある意味、今よりもずっと過激な? 論調で自分以外のすべてを批判していて、当時の私の心理状況がいったいどのようなものであったかが見えてきて、非常に面白いのです。
一部の日記はごっそり行方不明になっていて、それらは多分、永久に読めないと思うのですが、それでも一番古いのは2001年9月。ああ、9年も前になるんですね。
『今日はずっと家にいた』とか、世の中の出来事をほとんど記していないので、これは2001年なのか2002年なのか判別するのに時間がかかったり、そういうこともたくさんありましたが(笑)、残っていてよかった。そう思います。
今、それらを整理して、10周年リニューアル版として、きちんと整理してみようと思っているところです。
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