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とにかく、いつぐらいからなのか……今ひとつ、いつもとは違った日々でした。
現実的にはどうということのない、いつも通りの日なのですが、気持ちがね。
ひとつは、先日買ってもらったPS3で『龍が如く3』をやっていたから。
言わずと知れた血と札束が乱舞する暴力(そして義理人情)ゲームです。
そしてもうひとつは、『獣の奏者』を読んでいたから。
どちらも犬神にとっては、非日常の世界。そしてどちらも物語の中で自分の生死、そしてもっと大きな大きな、たくさんの人たちの未来をかけた戦いが繰り広げられていたのでした。
現実的にはどうということのない、いつも通りの日なのですが、気持ちがね。
ひとつは、先日買ってもらったPS3で『龍が如く3』をやっていたから。
言わずと知れた血と札束が乱舞する暴力(そして義理人情)ゲームです。
そしてもうひとつは、『獣の奏者』を読んでいたから。
どちらも犬神にとっては、非日常の世界。そしてどちらも物語の中で自分の生死、そしてもっと大きな大きな、たくさんの人たちの未来をかけた戦いが繰り広げられていたのでした。
『闘蛇編』から直結したストーリーで、進んでいくこの『王獣編』は、幼い頃からエリンに飼いならされてきた『リラン』という王獣(でかい鳥みたいなもの……王国の権威の象徴として、畏れ敬われている)の物語です。
通常、この世界では『王獣』というのは、決して人になつかない……というのが常識でした。情を持って接しても、逆に鋭い爪で切り裂かれてしまう。それは王国の中枢にいる人たちから遠く離れた獣医学校(みたいなもの)の子どもたちまで、誰もが信じて疑わないことでした。
エリンはその常識を知らず、自分が感じたことを素直に試し、その結果を積み重ねて王獣と心を通わせる……どころか、かなりの精度で意思の疎通が出来るようになってしまったのですが、そうなるとコレを政治に利用する者が出てきます。圧倒的な軍事力を持ってすれば、王の権威はより絶対的なものになる、ってね。
気ままに獣たちと心を通わせ、自然を感じてのびのびと生きる。権力者がそれをエリンに許さなかったのでした。このあたり、否応なく大きなビジネスに巻き込まれる桐生さん(『龍が如く3』の主人公)を思い出します。
暴力ゲームとファンタジー小説。まったく違う世界で、このふたつを同時進行で進める人はこの世に何人もいないでしょうが、両方を並べて見ているうちに、なんというか……
「誰が正しいのか」
「誰の言葉を信じればいいのか」
まったくわからなくなって、もう、すごくつらい気持ちになってしまったのでした。
でも、目をそらすわけには行かない。
誰も信じられなくても、エリンと桐生さんだけは、信じていたから。どういう結果になろうと、主人公がどういう判断を下し、どういう結果を迎えたかだけは、きちんと見届けたい。
その一心で本を読み終え、ゲームをやり終えたのでした。
あまり本を読まなくなったせいか、こういった文章を書くのがちょっと苦手になりました。うまく中身を説明すること、自分の感想を書くことが出来ないのです。
あるいは、この物語が大きすぎて、私の手には負えないのかもしれません。ある程度主人公の精神が出来上がった状態から始まる『守り人』シリーズと違って、主人公の成長物語もあるので、余計に感情を揺さぶられた……ということもあるかもしれません。
ゲームの方は、まあ、置いといて。
久々にものすごい、心にどどんと響く本を読んだ。そんな気がしました。やっぱり上橋先生の物語は、私は大好きです。それだけは断言できます。
*
ところで、物語的には一区切りしていますが、本はこのあとも刊行されています。
もしも「全4巻かよ、ちょっとキチィな」と思う方がいらっしゃったら、とりあえず1巻と2巻だけ読んでみて、そのあともしも興味があったら3巻、4巻と手にとるというのでいいと思います。
通常、この世界では『王獣』というのは、決して人になつかない……というのが常識でした。情を持って接しても、逆に鋭い爪で切り裂かれてしまう。それは王国の中枢にいる人たちから遠く離れた獣医学校(みたいなもの)の子どもたちまで、誰もが信じて疑わないことでした。
エリンはその常識を知らず、自分が感じたことを素直に試し、その結果を積み重ねて王獣と心を通わせる……どころか、かなりの精度で意思の疎通が出来るようになってしまったのですが、そうなるとコレを政治に利用する者が出てきます。圧倒的な軍事力を持ってすれば、王の権威はより絶対的なものになる、ってね。
気ままに獣たちと心を通わせ、自然を感じてのびのびと生きる。権力者がそれをエリンに許さなかったのでした。このあたり、否応なく大きなビジネスに巻き込まれる桐生さん(『龍が如く3』の主人公)を思い出します。
暴力ゲームとファンタジー小説。まったく違う世界で、このふたつを同時進行で進める人はこの世に何人もいないでしょうが、両方を並べて見ているうちに、なんというか……
「誰が正しいのか」
「誰の言葉を信じればいいのか」
まったくわからなくなって、もう、すごくつらい気持ちになってしまったのでした。
でも、目をそらすわけには行かない。
誰も信じられなくても、エリンと桐生さんだけは、信じていたから。どういう結果になろうと、主人公がどういう判断を下し、どういう結果を迎えたかだけは、きちんと見届けたい。
その一心で本を読み終え、ゲームをやり終えたのでした。
あまり本を読まなくなったせいか、こういった文章を書くのがちょっと苦手になりました。うまく中身を説明すること、自分の感想を書くことが出来ないのです。
あるいは、この物語が大きすぎて、私の手には負えないのかもしれません。ある程度主人公の精神が出来上がった状態から始まる『守り人』シリーズと違って、主人公の成長物語もあるので、余計に感情を揺さぶられた……ということもあるかもしれません。
ゲームの方は、まあ、置いといて。
久々にものすごい、心にどどんと響く本を読んだ。そんな気がしました。やっぱり上橋先生の物語は、私は大好きです。それだけは断言できます。
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ところで、物語的には一区切りしていますが、本はこのあとも刊行されています。
もしも「全4巻かよ、ちょっとキチィな」と思う方がいらっしゃったら、とりあえず1巻と2巻だけ読んでみて、そのあともしも興味があったら3巻、4巻と手にとるというのでいいと思います。
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通常、この世界では『王獣』というのは、決して人になつかない……というのが常識でした。情を持って接しても、逆に鋭い爪で切り裂かれてしまう。それは王国の中枢にいる人たちから遠く離れた獣医学校(みたいなもの)の子どもたちまで、誰もが信じて疑わないことでした。
エリンはその常識を知らず、自分が感じたことを素直に試し、その結果を積み重ねて王獣と心を通わせる……どころか、かなりの精度で意思の疎通が出来るようになってしまったのですが、そうなるとコレを政治に利用する者が出てきます。圧倒的な軍事力を持ってすれば、王の権威はより絶対的なものになる、ってね。
気ままに獣たちと心を通わせ、自然を感じてのびのびと生きる。権力者がそれをエリンに許さなかったのでした。このあたり、否応なく大きなビジネスに巻き込まれる桐生さん(『龍が如く3』の主人公)を思い出します。
暴力ゲームとファンタジー小説。まったく違う世界で、このふたつを同時進行で進める人はこの世に何人もいないでしょうが、両方を並べて見ているうちに、なんというか……
「誰が正しいのか」
「誰の言葉を信じればいいのか」
まったくわからなくなって、もう、すごくつらい気持ちになってしまったのでした。
でも、目をそらすわけには行かない。
誰も信じられなくても、エリンと桐生さんだけは、信じていたから。どういう結果になろうと、主人公がどういう判断を下し、どういう結果を迎えたかだけは、きちんと見届けたい。
その一心で本を読み終え、ゲームをやり終えたのでした。
あまり本を読まなくなったせいか、こういった文章を書くのがちょっと苦手になりました。うまく中身を説明すること、自分の感想を書くことが出来ないのです。
あるいは、この物語が大きすぎて、私の手には負えないのかもしれません。ある程度主人公の精神が出来上がった状態から始まる『守り人』シリーズと違って、主人公の成長物語もあるので、余計に感情を揺さぶられた……ということもあるかもしれません。
ゲームの方は、まあ、置いといて。
久々にものすごい、心にどどんと響く本を読んだ。そんな気がしました。やっぱり上橋先生の物語は、私は大好きです。それだけは断言できます。
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ところで、物語的には一区切りしていますが、本はこのあとも刊行されています。
もしも「全4巻かよ、ちょっとキチィな」と思う方がいらっしゃったら、とりあえず1巻と2巻だけ読んでみて、そのあともしも興味があったら3巻、4巻と手にとるというのでいいと思います。
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