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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 寺山修司の『幻想図書館』(河出文庫)で最初に紹介されたのが、髪に関するアレコレの面白エピソードを収録した、そのままズバリ『髪』という本でした。

 この章の締めくくりに、寺山氏は「あすは床屋に行こう」と言っているのですが、犬神は昨日、床屋に行ってきました。

 なので、今日はそれっぽい……髪に関する話をしたいと思います。

 といっても、10年前と比べて少しずつ上昇しつつある私の前線の話などをしても、面白くも何ともないので、別な話題で今日は書きます。さしあたって『女性の髪型』について。


 『幻想図書館』によれば、ルネッサンス時代の女性たちは独身時代は長い髪を垂らしているものの、結婚するとその髪を束ねてしまうのだそうです。もちろんそれにも理由があって、要するにもう人妻なのに長い髪を垂らして他の男をたぶらかしてはいけないため、なのだとか。

 無論21世紀の日本においては、女性がどんな髪型にしようと自由であり、短かろうと長かろうと綺麗な人は綺麗だし可愛い人は可愛いと誰もが思うところですが、まあそれでも長い髪を垂らした女性の方が好きだという私の趣味もあながちおかしなことではないのかな、と思いました。

 ただ、そういった黒髪が好きな人たちがあまり過激になりすぎて、『国民精神総動員委員会』という舌をかみそうな組織のもと、パーマや何やといったものを軒並み中止させるようなことになるのでしょうが。ああ、これは戦前の話です。ついでに言えば寺山氏はこの件について『国粋主義とは処女礼賛のことなのか、と思った』と断罪しており、思わず笑ってしまいました。


 この話、もう少し続きます。

 次は、髪型などについて、もう少し語りたいと思います。

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