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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
先般、鳥になりたいとうそぶく人を「鳥もそんなに自由じゃないと思いますよ」と、これといって確証もなく言った次第ですが、それでもこの人間の不自由なことといったら……。

ただ、さほど自由でないにしてもやはり私は方舟に乗せられた鳩になりたいと思うのです。人間がどのようにして方舟から降りて生きていったのか。そんなことはまるで興味ありません(たくさんの言葉で語られているから)。それよりも気になるのは、やはり鳩です。

たぶん、自分がどれくらい生きられるのかとか、いろいろなことを考えることもなく、飛んでたら止まるところがないから戻ってきた。オリーブの葉っぱがあったけど止まるところがないから戻ってきた。止まるところがあったから、今度は戻ってこなかった。

それはある意味不自由だけれど、自由なのかなと。――あるいは、まあ単純に、方舟に戻らなくても生きていけると思ったから戻らなかったのかなと。


だから今度は鳩とか雀とか、それか「空気」になりたい。我が県には先日ちょこっと触れてきた「風の又三郎」なんていう名作もありますし、それでなくても私は「シルフィア」などの、いわゆる風にまつわるものが好きで、風になりたい、なんて歌を歌う人たちもいましたが、そういった人たちよりももっとリアルな風に、空気になりたいと思います。

もちろん私は水とたんぱく質とその他いろいろな細かいもので作られたものですので、そうそう空気になることなどは出来やしないんでしょうが、だとすればせめて気持ちだけでも空気のように、痛さとか切なさとか寂しさとか、そういう負の感情をいい感情といっしょでもいいのでなくしてしまいたい。そんな風に考えています。

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