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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 確か、その名前を知ったのはまだ10代の頃。岩手日報に当時、半藤一利さんが連載していたコラムで見たような気がします。

 その後もごくまれに、名前を目にすることはありましたが、「東大生」であったことと「デモのどさくさで命を落とした」ということくらいしか知りませんでした。そしてそれ以上のことをなかなか調べる気にもなれませんでした。

 恐らく、犬神の考え方からすれば、センチメンタルな感情になってしまうだろうと思ったからです。


 ただ、昨日はその日からちょうど50年経ったということで、毎日jpで記事にしてくれていたので、私もそれほど感情的になることなく事件のおおよそを知ることが出来たのでした。

 60年安保闘争:樺さんの死から50年 死因検証にかかわった医師「真相解明を」

 当時検死を担当した方によれば、その死因は

 膵臓(すいぞう)の激しい出血や、首を絞められた跡などを基に「鈍器で腹部を強く突かれたうえ、首を絞められた窒息死」(引用)

 であった、と言いますが、当時の警察当局は『デモ隊の人雪崩による胸腹部圧迫で窒息死したとする別の意見を採用し、不起訴とした(引用)』そうです。

 何でもかんでも政府の隠ぺい工作だとは言いたくないのですが、当時の世相とか体制維持を考えれば、当局の動きには疑問をもってしまいます。


 死者が出たと言う事実。それはとても重いことだと思います。

 ただ、私にとっては、

 「そういった事件があった」

 それ以上のことは何も考えられません。何せ私が生まれる前の出来事ですしね。

 その名前と、事件の概要。ようやく過去の事件のひとつとして、自分の知識として、これを整理することが出来た気がします。そのための日記でした。


 追記:こんなタイトルで本を出版されたのでは、ますますこの事件について触れるわけには行かなくなりました。もう感情だけで突っ走れる学生時代の私とは違うのです。

 今週の本棚・新刊:『樺美智子 聖少女伝説』=江刺昭子・著


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