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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
これ、読んだのは2回目なんですよね。

実は最初、たぶん三笠文庫版の方だと思うんですが、それを東京に旅行した時上野駅の本屋で買ったんですよね。

読んで、温かい物語に感動して(村山先生の小説はいつもそうなんですが)。

それからしばらくして、今度は地元の本屋で「あっ、新作が出たんだ!」と思ってパッと買ったら、どうも既視感しかしない。よく調べてみると、どうやら私が読んだ第1作に加筆修正+番外編を加えた新装版だった、と。

決して嫌いな物語ではありませんが、やはり一度読んだ小説ですからね。おおよそのあらすじを知っているのに、もう一度読むのはね。…そう思って、途中までは読んだものの、しばらく放っておきました。


それから時が過ぎて。前回のエントリで書いたように「本を読め!」と自分で決めたので、だいぶん時間もたったし、そろそろ読んでみるか、と思い手に取りました。

何せ2016年現在、私はホテルでお客様をもてなす側に回っていますからね。その頃は想像だにしませんでしたが、そうなんです、時々忘れそうになりますが、私これでもホテルの従業員なんです(レストラン担当)。

今はあまり時間がないので簡単に感想をまとめて、後程改めて記事を書きたいと思いますが、不良ホテルマンの私に優しく――しかし重くのしかかる水守先生の言葉がありました。著作権法違反のそしりを受けることも覚悟で(そしりを受けたら即削除します)、引用させていただきます。


  『ホテルは、たくさんの人々の生きた時間を記憶し、そっと保存しておいてくれる場所なの
   かもしれないな、と思った。その建物の命ある限り、通り過ぎていった客たちの思い出も
   ともに抱いて、地上に存在し続ける場所なのかもしれない』


私がどうとかという話じゃありません。ホテルとはそういう場所なのです。だから、来てくれたお客さんにそう感じてもらえるような場所を作れるよう、私はもう少し頑張らなければいけないのかなと思いました。

これだから、本は面白い。新しい何かを気づかせてくれる。


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