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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんばんは。

私以外、私じゃない

「森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです(鬼畜の所業)。


色々なことをしてきました。

服も買ったしプレゼントも買った。パスポートもあるしチケットも買った。今日はプレゼントを入れる箱とメッセージを書きつけるカードも買った。神様にもお祈りしたし縁結びのお守りはお正月からずっとつけてるし。ほかに何をすることもありません。ただ当日、やるべきことをやるだけです。

でも、不安がなくなりません。もうできることはやった、準備は万端だ、そうわかっているのに不安がなくならない。

……

そんな時に思い出したのは、夢枕獏先生の大長編格闘ロマン小説「餓狼伝」でした。この中に出てくるプロレスラー・長田弘という選手が空手の大会に出場するのですが、その前夜にやはり不安が解消できなくて何時間もトレーニングを積む…という場面があるんですよね。

長田は同門のライバルであり親友でもある梶原と酒を酌み交わして心を落ち着けるんですが、

「忘れていた」 「空手をやろうが柔道をやろうが」
「俺はプロレスラーでしかない」
「そんなカンタンなことを忘れていた」

というセリフを口にします。作中でも小細工なしの純プロレスラーとして強敵にぶつかっていく長田らしいシンプルな言葉です。それは同時に、長田が大好きで小説を読むたび長田に力をもらってきたいぬがみの心にも強く響きました。

そうなんですよね。今回の一戦のためにあの手この手奥の手まで用意しました。無論それらも必要なものだとは思いますが、最後は私のハートが大事なはず。用意した作戦をうまく使いながらも、シンプルに熱くふるまうことこそが私の生き方だったはずです。色々なことを考えすぎて、積み上げすぎて、ちょっと、わからなくなっていたかもしれません。


あと4日。

準備はすべて整ったので、あとは心を落ち着けるための準備期間に充てたいと思います。

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