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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
Cyndi Lauper - Time After Time




 シンディ・ローパーという歌手のことは、名前だけ知っている、という状態でした。なんか結構昔から活躍している人だな、とはわかっていたものの、どういう歌を歌っているのかは知らない、と。

 あえて自分から検索していくほどでもないし……と、そんなこんなで日々を過ごしていた時に、ラジオでやっていた『ちょっと昔の洋楽特集』みたいな番組で流れたのがこの曲でした。

 昨日の帰り道でも聴きました。音楽のスピードもちょうどいいので、ゆっくり(4速60キロ)夜道を走っていると、すごく心が安らぎました。

 新しい人たちの音楽も、昔の人たちの音楽も。私が知らないものを流してくれるラジオ。だから今日も新しい風を感じながら生きていけそうです。

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 昨日IBCラジオで放送された『仲谷明香(AKB48)のなかやん通信』。この番組では毎週、仲谷が立派な声優になるために様々な修行を積むコーナーをやっているのですが、今回はくしくも「仲谷が格闘ゲームのキャラクタになったら、どんな風になるのかを考える」というものでした。

 私が高校生のころはPS版『ソウルエッジ』をやりこんでいた女の子がいましたが、一般論として女の子はあまりそういうゲームをやらないようなイメージを持っていた私。果たして仲谷はどんなキャラクタを組み立てていくのか。はい、こんな感じでした。

 1.制服

 2.鉢巻

 3.手にはグローブ

 4.武器は持たない

 5.使う技は『昇龍拳』と『波動拳』

 ……つまり、こういう感じだってわけです。それでいいのか仲谷!?

 ちなみに番組内ではそれぞれの必殺技ボイスも発せられていました。……もちろんオリジナル(?)には到底及びませんが、なかなかいい声でした。


 現在は『さくらがんばる!』をちょっとずつ、読んでいます。面白いので大事に読んでいこうと思っているためです。

 ゲームに登場したころは「硬派な世界観とギャップがありすぎる」と批判的な声もあったそうですが、私は当時から割と好意的に受け止めていました。技は半人前だけど気持ちは誰にも負けない! というサワヤカさに、当時中学生だった犬神もまた惹かれてしまったのです。

 後にゲーム本編に出てきた『神月かりん』嬢もこのマンガのキャラクタだそうだし、なかなか楽しみです。

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 この映画は、別に事前の評判を聞いていたからそう思ったわけではなく、正直に「今までの悦ちゃん映画とはちょっと違うな……」と思いました。

 確かに悦ちゃんが空手アクションで悪党どもをなぎ倒すいつもの展開はあるのですが、今回は倉田保昭がいません。もちろん千葉ちゃんもいません。敵役にもいつもの面々がいません。その代わり味方にはミッチー・ラブと渡瀬恒彦、敵役には往年の名レスラー・サンダー杉山が出ます。

 ストーリィとしては……あれ? なんで悦ちゃんが麻薬組織の面々と戦うんだっけ。ああ、そうだ。仲良くしていた沖縄出身のアメリカ人が殺されたからだった。一応、警察でも捜査はするものの、なかなか真相がつかめない。そのため「もうあんたらに任せておけへん」と京都弁で渡瀬恒彦に言い放ち、独自に潜入するんでした。本作での悦ちゃんは、京都の呉服問屋のお嬢さんという役を演じているのです。

 なお麻薬組織の構成員は、映画の撮影所の人たち全員です。日本海から陸揚げされた魚の中に麻薬を仕込み、それを仏像に仕込んで海外に輸出するという手法をとっているので、そのために小道具作りに長けた映画の撮影所を隠れ蓑にしている……という設定なのですが、いざ悦ちゃんが乗り込んできたとなると撮影中の俳優やら助監督やらが一丸となって襲いかかってくるのはどうしたことでしょう。一歩間違えばバラエティ番組のコントみたいなものです。

 それに対して悦ちゃんが空手で大暴れします。ミッチー(殺されたアメリカ人の妹)も大暴れします。そして渡瀬恒彦は相手が持っていた日本刀を振り回して、悪党どもを次々と斬殺します。一応、麻薬Gメンという職業のはずなんですが、やってることは暴力団映画か『龍が如く』状態。この中でサンダー杉山も両目を斬られて悶絶です。

 最後は……これは撮影中にフィルムか予算が尽きてしまったんでしょうか。渡瀬恒彦が撃たれて、悦ちゃんが「死なんといて」と絶叫するシーンでいきなり『完』。うーむ。

 本来なら盛り上がるべき格闘シーンで妙に盛り下がる音楽が流れたり、アクションシーンにいまいち爽快感がなかったり。「とりあえず悦ちゃんが主役だから見た」以上の感想があまり持てないので、映画にならってこの記事も打ち切りたいと思います。はい『完』。


 というわけで、この2週間のうちに7本も見てしまいました。

 カラテブームの時代に合わせて? バンバン作られた空手映画の数々。全部あわせてランキングを作るとすれば、一番はやはり『けんか空手 極真拳』ですね。映画の中で明らかに殺害している人数が一番多いし。次が『少林寺拳法』かな。

 もちろん悦ちゃん主演映画のほうは、元気はつらつ容姿端麗な悦ちゃんがこれでもかとばかりに激しいアクションを繰り広げるので、これはこれで大好きです。今回の中で一番よかったのは、そうですね、『華麗なる追跡』にしておきましょうか。

 これらの映画からもらった、太陽が1年間に発するエネルギーの総量にも匹敵する(千葉ちゃん7:悦ちゃん3)力を糧に、これからを生きていきたいと思います。

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 これまで映画と言うのは、DVD映画を含めて1年に5本と見なかった犬神。それなのにここ2週間ですでに6本も見てしまいました。しかも、そのどれもが70年代の東映アクション映画。もっと言えばカラテ映画。ものすごい偏りです。

 そのせいなのか、それとも本当に作品それ自体のクオリティがアレなのか。一応志穂美悦子主演映画なのですが、女必殺拳シリーズと比べると……いや、きっと今までと毛色が違うから、また違った感想を持っただけだ。出演者だってなかなか豪華だったし。

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 かつてニューヨーク市警への空手師範の座を争った沖縄伝統空手の桧垣(千葉真一)と東京新興空手の二階堂(天津敏)。空手の実力では言うまでもなく千葉ちゃんの方が数段上だったのですが、殺し屋軍団の力を借りて闇討ち、格闘家として再起不能の重傷を負わせます。

 失意のままロサンゼルスへと移住した千葉ちゃん。しかしながら、まだ千葉ちゃんには一人娘の由美(志穂美悦子)がいました。鬼の特訓を娘に課す千葉ちゃん。階段をうさぎ跳びで上らせたり、雪の降るビルの屋上でビシビシッと組み手をしたり。

 一応、何とかそれについていく悦ちゃんですが、秘密の日記の中では『空手がにくい! 空手なんて大っきらい!』と正直な気持ちを吐露しています。とあるアクシデントでそれを垣間見た千葉ちゃんも激しくショックを受けてしまいますが、それでもぐっとこらえてさらなる修行の日々。

 やがて本気になった志穂美悦ちゃんの必殺キックをまともに受けた千葉ちゃんは、東京都葛飾区にいる祖父のところに行けと言い残し絶命します。ちなみにこの祖父はお寺の住職で、よく出入りをしている男はあの佐藤蛾次郎です。ただしこっちの世界での蛾次郎は下男ではなくテキヤです。兄貴分の人は今、どのあたりを旅しているんでしょうね。


 ニューヨークでの空手師範を務めた実績もあってか、いまや天津敏の空手団体はかなりの名声を(表向きには)得ていました。政治家のセンセイのところにも行き、空手の世界大会を開くので協力してほしい、と持ちかけています。人気が出れば入門料やら段位認定料やらで収入もアップするし、票田にもなるし、お互いメリットがあるでしょう? と。

 ただしそのためには、もちろん自分のところの選手が優勝しなければいけません。一応自分のところにも四天王と呼ばれる猛者がいるし、最近入ったばかりながら結構な実力者である倉田保昭もいる。それでも念には念を入れて、事前のプロフィール上「これは強いな」と思った選手には暗殺者を送り込みます。千葉ちゃんを再起不能にしたのと同じ殺し屋軍団です。

 この時に闇討ちされた選手の中には、千葉弟(千葉治郎さん)もいました。なかなか善戦するのですが、しかしながら1対3ではいかんともしがたく、無念の憤死です。やはりどうしてもこういった役柄なのか。


 こうして有力選手を次々と闇に葬り、最後に残った悦ちゃんのところにも暗殺者を送り込みますが、ここで(いつものように)倉田保昭がベビーターンします。実は倉田保昭の父親が元ニューヨーク市警の警部で、今風に言えば「千葉ちゃん推し」だったために天津敏の放った殺し屋に暗殺されていたのでした。そしてその復讐のために10年間空手を修行し、東京にやってきた、というのでした。

 最終的には『けんか空手 極真拳』の時と同じように見通しの悪い草原に悪の軍団を呼び出し、こっそり隠れながら急襲。実際的なカタキである殺し屋軍団も含めて天津敏に怒りの一撃を叩き込みます(この時、天津敏が死んでいるような気がします)。


 と、まあいつもどおりの内容でした。違うのは直接的な復讐の物語であることと、悦ちゃんが日本人になったと言うこと。そして石橋雅史さんが白髪で盲目で悪魔的な格好の殺し屋役で出ていることに気づいたのが、本編をすべて見終わっておまけで収録されていた予告編を見た時だった、ということでした。

 『華麗なる追跡』の話の時、採石場で倒れた後に爆発したシーンについて「石橋雅史さんはショッカーの怪人だったのか」と言いましたが、本当に怪人になってしまったようです。怪奇・凶悪殺拳鬼とか、どうせならそういうキャッチコピーをまた字幕で流せばよかったのに。

 さて、あとは『女必殺五段拳』を残すばかり。……なんか、シリーズの中では評判が一番あれなので、あまり期待はしていませんが。


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 松田優作さんの遺作になった方ではなく映画の方の『華麗なる追跡』を見ました。

 女ドラゴンで一世を風靡した志穂美悦ちゃんが今度は多羅尾伴内よろしく、数々の変装をして悪党どもに迫り、これを撃滅する痛快アクション映画です。

 一応、おおまかなあらすじを言うと、表向きはカーレーサーとして活躍する矢代忍(悦ちゃん)が父親に無実の罪を着せて投獄した挙句、刑務所内で惨殺(表向きには自殺として処理された)した悪党どもにあの手この手で近づき、追い詰めていく……というものです。なお、この時代の東映の映画なのでおなじみのメンバー(天津敏、石橋雅史、安岡力也など)が敵役です。

 ……かなりハードな映画でした。グロテスクな方向にではなく、お色気方面で。いや、お色気と言うか、その……倒錯性癖というか……どういう映画なんだこれは!?

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 ある時はさすらいの女ギャンブラー(ド派手なスパンコールのドレス)、ある時はお茶くみの老婆(かなりモーロク入っている……演技をする)、ある時はダンディーな青年紳士(スーツ上下につけヒゲ)、そしてまたある時はカンボジアの麻薬ブローカー(石橋雅史さんに「本当にこんな奴が金を持ってるのか?」と言われた)……。

 このほかに本職のレーサー姿であったり、シスター姿であったり(教会で麻薬取引がお行われたので)、とにかくクルクルと衣装が変わります。さらに言えば敵役も教会ではみんな聖職者の格好をしているので、ある意味大コスプレ大会のような有様です。コスプレ趣味の人が見たらまた別な楽しみ方があるかもしれません。


 また、本作で際立っているのは敵の大ボスである天津敏のド変t……あ、いや、その……まあ、その特殊な趣味ですね。ある意味、この人が本作をトンデモない大怪作にしてしまったような気がします。

 表向きにはすごく偉い人(国会議員か何かのよう)なのですが、初登場シーンでいきなり熊の着ぐるみ姿でクラシックを聞きながら裸の女性と抱き合っているのだからたまりません。一通り行為を終えた後で頭の部分を取り外し、「ふーっ……」と一息。

 後に悦ちゃんの仲間である女の子を強姦する時も熊の着ぐるみを着ていたので、天津敏はきっとそういう趣味なのでしょう。ちなみにこの時は拘束した兄貴の目の前で強姦しました。そしてBGMはモーツァルトのK.626「レクイエム~怒りの日」でした。

 さらにいえば、一通り味わった後は全裸姿で甲冑の中に閉じ込めていました。わざわざその場所まで食物を運んできていたのを見ると、ずっとそこに閉じ込めておくつもりだったのかもしれません。

 ほかにも悦ちゃんの旧友を麻薬中毒にして「お願いです。クスリを」と言っているのをニヤニヤして眺め、

 「どうだ苦しいか。……お前は奴隷だ。お前は奴隷として一生、ご主人さまにお仕えするんだ」

 と言ったり、捕らえた悦ちゃんを天井から吊り下げて鞭でビシッビシッと叩かれているのを見ながら、

 「悔しいか、忍。そのうち裸にひん剥いて犬にしてやる。鎖を引きずってな。永遠にこの屋敷で家畜となって生きるのだ」

 と言ったり。ただの悪役ではなく、相当マニアックな趣味をお持ちの悪役です。


 そろそろこの映画が一部の特殊な趣味をお持ちの方向けの映画に思われているころだと思うので、ちゃんとアクション映画であることを忘れないために、そういった部分を書き出していきます。

 本作では予告編で『ジャンボな16歳』というコピーがついたマッハ文朱さんが本人役で出ています。

 歌謡ショーとプロレスを同時に見せる謎のバーで活躍しているマッハ。その日の興行が終わり、控え室にいたところ、悪党どもに追われた悦ちゃん(青年紳士フォーム)が飛び込んできて、とりあえず戦うマッハ。飛行機投げでエイヤッと投げ捨てるものの、空中受身でスタッと着地する悦ちゃん。どちらも互角の戦いですが、結局その場では勝負なしのまま終わります。

 再会したのは由利徹さん演じる父親が経営する居酒屋。ここでも悦ちゃんが悪党どもに襲われるのですが、危なく自分の父親の店を時限爆弾で爆破されそうになったうらみもあって悦ちゃんと共闘。予告編でもあったダブルキックで相手をぶっ飛ばします。

 クライマックスでの大立ち回りはいつもの通りなのですが、ここで私が「おおっ!」と思ったのは、石橋雅史さんがちゃんと空手を使って悦ちゃんと戦うところ。今回は悪の株式会社の社長と言うことで終始スーツ姿(教会での取引時は牧師の格好)でしたが、採石場での決闘では空手の構えから鋭い突き蹴りを繰り出し悦ちゃんを苦しめます。

 やっぱり、石橋雅史さんはこうじゃなきゃ、と思うのです。剛柔流空手の達人で大山道場の師範代でもあった石橋雅史さんの空手が見られたのは、本当によかったです。

 ……それなのに、悦ちゃんに飛び蹴りで吹っ飛ばされ、ヨロヨロバタンと倒れた後に大爆発したのは何事なんでしょうか。石橋雅史さんはショッカーの怪人だったのか!?


 なお、この後ロープウェイで逃げようとした天津敏を追いかけ、しがみつく手を踏みつけて落とそうとする天津敏が妙にうれしそうな表情をしていたこと、一瞬の隙を突かれて大逆転、自分が奈落の底に落ちていったことを最後に付け加えておきます。


 と、まあ、想像の5倍ほどエキサイティングな映画でした、『華麗なる追跡』。アクションの激しさよりも見た目の華やかさ重視なのかな。実際、あの手この手で悪の組織の内部調査に乗り込むシーンは「バレないかな、大丈夫かな」つって、結構ドキドキしました。そしてタメにタメて「しかしてその実体は!」と言って正体を明かし、大暴れするクライマックス。完全に多羅尾伴内のテンプレートなんですが、なかなか楽しかったです。

 あとは一部の特殊な趣味をお持ちの人も、きっと喜ぶでしょう。まあ見目麗しいアニメチックなモエモエ美少女に対してそういったことをするのが好きな人には、天津敏の怪演は少々ハードすぎるかもしれませんが。


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 『けんか空手 極真拳』シリーズと対を成す実録ものです。

 もっとも、



 ということなので、当然ながら映画としての脚色があるのでしょう。いや、あってもらわないと、色々とエキサイティングすぎて、ちょっと若者を指導する立場の人としては……。

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 終戦直後なので、大体『けんか空手 極真拳』と同じ時代のはずですが、こちらは割と順調に道場を拡大していきます。もちろん牛を倒したり熊を倒したりすることはありません。倒す相手は主に暴力団の構成員です。

 終戦後の大阪で、進駐軍からの横流し品をギった子どもを袋叩きにする暴力団員に対しては、

 「食い物と土地は天下公平。食えない奴が不正のヤミ物資を かっぱらうのは当たり前だ」

 という持論を展開。さらに、

 「不正はいかんが不法はいい」

 という論理を展開し、最終的に大暴れの挙句、暴力団が抱え込んでいた横流し品をその場にばら撒いてしまいます。


 その後、進駐軍の兵隊やら警官やらにも危害を加え、四国に落ち延びた千葉ちゃん。この土地ではすでにかなりの悪名、もとい勇名をはせているようで、暴力団員も千葉ちゃんが現れると「げっ、喧嘩坊主!」とビビってしまいます。一応立ち向かってみるものの、やはり一瞬で吹っ飛ばされて終了となりました。ついでに、暴力団員に袋叩きにされた挙句にピストルを持ち出した兵隊くずれの男も川に放り込まれました。

 もっとも、これは千葉ちゃん一流のスカウト法のようで、こうやって喧嘩で組み伏せた若者の中で気に入った連中を次々と自分の道場に引きずり込み、弟子として育成していたのでした。実際、気のいいサワヤカ好青年たちばかりで、みんな千葉ちゃんを先生としたっています。ここが『けんか空手 極真拳』との違いでしょうか。

 川に放り込んだ兵隊くずれの男とその妹もいつしか弟子になり、修行に汗を流します。ちなみにこの男は誠直也さん、そして妹は『爆発的人気・ヤングのアイドル』(予告編より)志穂美悦子さんが演じています。


 こうして少しずつ道場も大きくなっていったのですが、そんな折、以前ぶっ飛ばした暴力団員がまた悪さをした、という訴えが千葉ちゃんの下に来ました。知り合いのうどん屋の看板娘(セーラー服着用)を集団で強姦してしまったというのです。しかも警察に訴えても強姦じゃなく和姦だといって取り合いません。

 その話を聞いた千葉ちゃんはもちろん激怒。「法が裁かなくても、俺が裁いてやる」といって暴力団員がいるダンスホールに乱入。散々ぶちのめした挙句、グループの兄貴分のナニ(男の証明)をハサミで切断し、野良犬に食わせてしまいました。

 「な、なにするんじゃ、やめれええええ!」

 この役を演じているのは故・安岡力也さんです。あの力也さんがこれほどまでに恐怖に引きつっている表情を見たのはこれが初めてでした。むしろこの映画ぐらいしかないんじゃないかなあ。


 もっとも、これで黙っているような暴力団ではありません。安岡力也の兄貴分が報復のために襲ってきました。ただし千葉ちゃんが相手では勝ち目がないので、兄妹でさわやかに修行をしていた誠直也と志穂美悦子の方に。

 それなりに善戦するものの、まだ女ドラゴンになる前の志穂美悦子とまだアカレンジャーになる前の誠直也ではやはりかなわず、片腕を長ドスでばっさりと切断されてしまいます。この後千葉ちゃんが激怒して暴力団の事務所に乱入、加害者の指を切り落とさせた後、組長の腕をへし折りましたが、それでも誠直也の気持ちは収まりません。

 「こんなことなら、特攻で死んだほうがましだった」と酒びたりになる誠直也。確かにつらいものがあります。しかしながら、鬼の千葉ちゃんは「そんなに死にたけりゃおれが死に場所を探してやる」と言って引きずり出し、再起不能寸前まで叩きのめします。

 寸前、というのは、あくまでも本当に再起不能にするのが目的なのではなく、誠直也の本気を引き出すためだったから。実際ギリギリのところで千葉ちゃんに反撃を食らわしたところで、それまで鬼の表情だった千葉ちゃんがにこりと笑い、「やればできるじゃないか」といってくれました。こうして誠直也は立ち直りました。そりゃ志穂美悦子も後ろで号泣します。


 改めて修行に汗を流す誠直也と志穂美悦子、さらにうどん屋の娘、その他大勢。公開演舞会が開かれるというニュースが新聞の一面で報じられるなど、若者の指導者として着実にステップを踏みしめていく千葉ちゃん。以前は『邪道空手、白昼の大暴れ!』とか何とかってスキャンダラスに書き立てられていたのに。

 しかしながら、そんな千葉ちゃんのところに悲報が舞い込みます。かつて(終戦直後)パンパンになるところを助け、その後大阪で再会して何とかまともな生活を送れるよう支援した女性が病気でタイヘンだという一報が届いたのです。

 あわてて大阪に帰り、久々の再会を果たしたものの、まもなくその女性は病死。彼女を救えなかった千葉ちゃんは自問自答します。

 「力だけを目指して今日まで生きてきた。俺に足りなかったものは愛だったんだ。力と愛。この二つが俺には必要だったんだ。力愛不二。そうだ、力愛不二だ」

 そうだ力愛不二だ。と思ったところ、またしても急展開。かつて大阪で叩きのめした暴力団が今の千葉ちゃんの地元である高松に進出、自分たちの暴利をむさぼるための施設を建てるために、善良な市民たちが営む闇市をぶっ潰そうとしています。さらに弟子も一人、ドスで何度も刺されて惨殺されてしまいます。

 そういうわけで再び激怒の千葉ちゃん。大阪の暴力団と地元の暴力団の組長同士が会合しているところに乱入し、地元の暴力団組長に制裁を加えます(今度は両腕をへし折った)。そしてスタコラ逃げ出した大阪の暴力団組長を捕まえて怒りの鉄拳。組長は口から何かを吐き出し絶命(?)しました。

 最後はたくさんのお弟子さんたちとの練習。カメラが少しずつ引いていきます。そして、



 という字幕が入り、終わりとなります。


 『けんか空手 極真拳』との違いは、やはり純粋に己の強さを求めた大山倍達と若者を指導しようと思った宗道臣の違いでしょうか。 もちろんどちらが正しいとか、どちらが強いとか、そういうことは関係ありません。ただ、その違いです。

 そして結論としては、とにかく私はどちらも大好きです。千葉ちゃんも大好きです。『極真拳』『少林寺拳法』そして『ゴルゴ13』。どれもこれも最高です。


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 『帰ってきた女必殺拳』を見ました。

 女必殺拳シリーズ最終作でありながら、あまり評価の高くないこの作品。さてどんなものかと思っていると、ウ~ム……確かに前2作に比べると、少々パワーダウンしている感じがしてしまいました。『けんか空手 極真拳』であれほど大暴れしていた千葉弟(千葉治郎氏)は序盤であっさりと殺されるし。って、それはそういう役柄だから仕方ないか。

 名物(?)の悪の格闘家軍団にしても、以前のようにギザ文字で流派とかが出ず、なんか割とあっさりした感じになっているのもさびしいですね。比較的マトモな(ブルース・リーっぽい人とか、赤い道着!? を着た人とか)雰囲気の人ばかりで、しかもやられ方もあっさりしているのだからたまりません。

 ちなみに前回、前々回と強力なライバルとして立ちはだかってきた石橋雅史さんは、蛇革のジャケットを着た怪しさ120パーセントの殺し屋・蛇倉を演じています。武器は金属製の、微妙にしなる鞭のような不思議なシロモノです。もはや武道家ではなく殺し屋です。実際、仲間でありながら今ひとつ気に食わない存在であった倉田保昭演じる黒崎剛が女ドラゴンを廃屋に追い詰めた時、一緒に抹殺しようと火を放ちます。目的のためなら手段を選ばないキャラクタに落ちぶれてしまいました。

 そのためか実際に倒したのは倉田保昭でした。もちろん、服を着ている時は劣勢ながら服を脱ぐと超サイヤ人もかくやとばかりに激しくパワーアップ。猛烈なラッシュで叩きのめしてしまいました。おかげで全然、強そうに見えませんでした。

 そして最終ボスについても、父親のカタキということもあるのであまり批判はしませんが「紅竜、おれにもやらせてくれ」としゃしゃり出てきてダブルキックで抹殺。そして終劇。


 こうして3作品を見終わり、考えてみると千葉ちゃんが出ていた1作目が一番いいんじゃないのか、ということになりそうです。いや千葉ちゃんと比べるのもそもそもアレなのですが。これはこれでいいのですが、やはり志穂美悦子さんの八面六臂の大活躍を見てみたいのであって、もうちょっと倉田保昭自重しろという気持ちはないわけではないんですよ。

 でも、本作には『ジャッカー電撃隊』などで活躍したミッチー・ラブが出ていますからね。病み上がりの志穂美悦子にいきなり襲い掛かり、バッバッバッといくつかの技のやり取りをした後「これなら、もう大丈夫そうね!」と言ってニコッと微笑むお茶目さんです。ミッチーが出ると、雰囲気がパッと明るくなるのです。そういうところはよかったかな。

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 オープニングで前回までのあらすじが語られたところを見ると、やはり昨日書いた『けんか空手 極真拳』の直接の続編のようです。

 前回のラストで敵対する? 流派を壊滅させたのはいいものの、世間的には『邪道空手』とかとさげすまれ、ほとんど相手にされなくなっていた大山倍達こと千葉真一。今回は石橋雅史さん率いる流派に道場破りを仕掛けたものの、「お前のようなやつとは付き合ってられないよ」という趣旨のことを言われ、そもそも戦いにならず。「へっ、おれが怖いのかよ」とは言ってみたものの、結局戦わないことにはどうにもならず、その場は立ち去ります。

 そのくせ帰り道では、門下生に闇討ち同然の襲撃をかけさせます。もちろんあっさり撃退する千葉ちゃんですが、そのことを新聞でスキャンダルにされ、ついには暴力団の用心棒にまで成り下がってしまいます。

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 闇市の雑踏をうろうろしていると、おや、ニセモノの大山倍達が何か怪しい薬を売っています。まあ典型的なインチキ商売です。早速そのことを問い詰めますが、一緒にいたサクラ役の男は「おれたちの大山がニセモノなら、(空手をやめて用心棒になった)今の大山だってニセモノだ!」と食って掛かります。

 で、なんだかよくわからんが面白い野郎どもだ、と思ったかどうか。一緒に酒を飲んだり(ニセ大山が)行きつけの飲み屋の女の子と結婚することを後押ししたりと、奇妙な連帯感が生まれます。

 ちょうどこのころ、ずっと千葉ちゃんのことを待ち続けていた智八子さんに諭されたこともあり、暴力団の親分(かつての戦友でもある)に決別のパンチを食らわせ、再び空手修行に励むようになりました。何の脈絡もなく唐突に八名信夫さん率いる剣客集団に襲われたり、謎の老人から「殺気が強すぎる」「円の動きが大事じゃ」と言われて滝に打たれたり。ようやく空手バカ一代らしくなってきました。

 しかしながら、ここで悲劇が起こります。ニセ大山と結婚して北海道に行こうとしていた女の子が、石橋雅史のせいで、事故死してしまいます。


 これっていうのは、個室で弟子ともども飲んだくれているところに沖縄での空手修行から帰ってきた弟が現れたのがきっかけでした。「酒など飲んでいる場合か」「姑息な手段など使わず、なぜ大山と立ち会わないんだ」まじめに空手修行をしてきた弟はグダグダに泥酔している兄貴を一喝します。痛いところを突かれた兄貴は、せっかく久々に再会した弟を帰れ帰れと追い返してしまいます。

 その後、あきれた弟子もみんな帰ってしまって、ひとりでさらに飲んだくれる石橋雅史。そこにお銚子を持ってきたニセ大山のフィアンセを、酒の勢いで強姦しようとします。助けてー。キャー。部屋の窓から飛び降りたフィアンセ。激しい雨に打たれながら絶命してしまいます。

 そして敵討ちだとばかりに包丁を持って突撃するニセ大山も、弟子たちにボコボコにされて絶命。サクラ役の男もまあまあ頑張りましたが、重傷を負ってしまいます。そしてこの悲劇に激怒した千葉ちゃんは改めて道場を襲撃。石橋雅史を引きずり出して再起不能の重傷を負わせます。

 もっとも、今回は弟が後を引き継いだので、流派自体は残りました。ただ兄貴を再起不能にさせられた腹いせに、その場に集まった門弟たちを相手に「今から百人組み手だ!」とかと言い出す新館長なので、何割かは逃げ出したかもしれません。


 ところ変わって、場所は北海道。ニセ大山とフィアンセの遺骨を葬るために汽車に乗ってやってきました。

 そこで出会ったひとりの少年。……というか、千葉ちゃんがトイレで用を足している時に遺骨の入ったかばんを盗んでいった少年。もちろんそうとは知らずに盗んだものだから、開けてビックリなんとやら。親父の酒代目当てに盗んだのに、なんじゃこりゃーってなもんです。

 あとを追いかけてやってきた千葉ちゃん。酒ばかり飲んで働かないばかりかその場から動こうとしない親父をゴキゴキッと矯正し、再び働く気にさせました。少年とも一緒に魚とりなんかをして、仲良くなります。なんか前作でも見たシーンです。

 しかしながら、またしても悲劇が。親父が木を切り出す時に、誤って下敷きになり、瀕死の重傷を負ってしまったのです。しかもお金がないから、医者に見せることもできない。このままでは死を待つばかりです。

 「腕を痛めているのに、無理することなかったんだよ」

 きこり仲間が嘆き悲しみます。……腕?

 責任を感じた千葉ちゃんは金持ちの人の家に頭を下げます。そしてお金を出してもらう代わりに、ヒグマと戦うことになりました。ここでもうひとつの有名エピソード「熊との対決」が挿入されます。

 史実(?)では直前で中止させられたこのヒグマ対決ですが、映画ではしっかりと描かれます。関係ない人を一人殺しながら暴れまわるヒグマ。まともにぶつかっても勝てないので、逃げ回る千葉ちゃん。少年と、今まで忘れていましたが智八子さんが見守る中、じりじりと追い詰められていきます。

 やがて血が目に入り、視界も定かでなくなりました。絶体絶命。しかしその時、もはやこれが映画で大山倍達という人を演じていることを忘れたが如く気合を爆発させた千葉ちゃん。ちぇいやーっ。連続キックから、必殺の突きがヒグマの目に命中。目から大量出血し、あえなくヒグマは絶命したのでした。


 しかしながら、千葉ちゃんに休息の時はありません。石橋雅史の弟が、わざわざ北海道まで果たし状を持ってきたのです(正確には弟子に持ってこさせた)。

 怪我が治るまでここにいるよ、と少年に約束したのに、1秒後には汽車に乗っているシーン。これは一種のギャグなのかな、と思ってしまいました。

 そして走る汽車を追いかける少年。「おじちゃーん、おじちゃーん、おじちゃんのばかやろーっ」。やがてホームが途切れ、柵に阻まれる少年。遠ざかっていく千葉ちゃん……。

 ……って、まだ走ってるよ!!!

 線路脇の砂利道を走る、走る、走る少年! 思わず千葉ちゃんも「バカ! よせ! 危ないよ!」と必死です。そんな制止も効かずに走り、叫ぶ少年。途中で転んでもまた起き上がり、走り続ける少年。やがて川に差し掛かり、汽車は鉄橋の上を走っていきます。そこでようやく少年は追いかけるのをやめました。でも、すごい根性と脚力ですよ。時間さえかければ、歩いてでも東京に行けるんじゃないのかな。

 その後は鎖鎌などで襲い来る弟子たちを蹴散らしつつ石橋弟との決闘にのぞみ(もっとも、石橋弟はあくまでも武道家なのでちゃんと決着をつけることを望んでおり、勝手なまねをした弟子たちを厳しく叱責していた)、両目に突きを入れて失明させKO。今度は声をかけてくれる人もなく、一人さびしく去っていくシーンで「終」でした。

 『ゴルゴ13 九竜の首』もそうだったんですけど、どれもこれも原作に忠実とか何とかっていう考えを根底からぶち壊すような千葉ちゃんのド迫力アクションに息を飲まれました。原作では少々朴訥とした印象のある大山総裁ですが、こちらはそれなりに女性を好きになるし、子どもにも優しいし、なんか人間味あふれる印象でした。それがきっと千葉ちゃんらしい、ということなんでしょうけど。

 とにかく、猛烈に面白かったです。


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 かねてよりず~っと見たい、見たいと思っていた『けんか空手 極真拳』を見ました。

 70年代東映空手映画シリーズ? のひとつで、主演は千葉ちゃんこと千葉真一氏。さらに原作が『空手バカ一代』ということもあって、極真会館が取材協力、そして大山倍達総裁や梶原一騎氏も映画に出演しています。

 ……私が確認できたのはオープニングのクレジットで稽古をしている数秒だけでしたけど。予告編では大山総裁が果たし状を受けてウムム~! って表情をしていたんだけどなあ。あと、女性空手家? が誰かにボコボコにされるシーンも予告編にあったんですが、それもカットされていました。

 内容は原作をベースに、色々なエピソードをつぎ込んだ(コーラビン切り、ボクサーの拳破壊、牛殺し、有明の出会いと別れ、暴力団員殺害→つぐないに開墾作業、剣道三倍段→真剣白刃取り……こんなところかな)のですが、どうもマンガで読んだ時よりも数倍過激になっているような気がします。

 まずは、後の夫人になる藤巻智八子さんとの再会。3年前にチンピラにからまれていたのをぶちのめしたのが最初の出会いだったわけですが、次に出会った時、進駐軍の通訳をやっていたところをパンパンになったものと勘違いして。「この3年間、おれは、おれはっ」と言って智八子さんに初体験を無理やり味わわせてしまいます。

 このあと正式に結婚を千葉ちゃんに申し込まれるも、「あたし、人の心に土足で踏み込むような人はキライよ!」といって袖にしてしまいます。当然です。ところがその後、わざわざ海岸で弟子と稽古に励んでいるところに「大山さーん」と笑顔でやってくるから、正直よくわかりません。わかりませんが、とにかくかわいいのでまあよしとしましょう。そりゃ直前まで厳しい表情で稽古していた千葉ちゃんも「や、智八子さん」とにわかに相好を崩して弟子にたしなめられます。

 牛殺しのエピソードはここで唐突に挿入されます。いきなり「牛が暴れだしたぞー!」と叫び、逃げ惑う住民。乳母車に取り残された子どもは千葉ちゃんが救出したものの、逃げ遅れた青年が一人、角で突き殺されました。そして今度は千葉ちゃんの方に向かってきます。千葉ちゃん大ピンチ。こうなったらやるしかない。でやー。両手でガッチリと角をつかみ、これを引き倒した後に角をへし折りました。

 噴き出す鮮血。白い空手着を真っ赤に染めて、ついに牛殺し達成です。血まみれの千葉ちゃんに「よかったー」と抱きつく智八子さん。よかった、よかった。


 そのあと、新聞記事を見て「こんなのうそだ」と言う伝統派空手の選手たちに次々にケンカをふっかけ、警察沙汰を引き起こす弟子の有明。そして自ら破門を申し出た挙句にさらに大暴れし、最終的には警官から銃弾6発を受けて死にます。いくら鍛えられた拳足が凶器だって言っても、6発も撃ち込むのは過剰防衛にならないのかな。

 その後は腹いせに絡んできた暴力団員を一人殺害、償いを経て因縁の伝統派空手団体に果たし状を叩きつけ、草原で大立ち回りを演じます。この時、少なくともふたりは確実に殺害しています(ひとりは相手の持っていた棒を奪って口から首へ貫通させた。もう一人は相手の持っていたヌンチャクを奪って首を絞める……『死亡遊戯』と同じ方法で)。

 最終的にはライバルの南波5段をまっとうな立会いで撃退したところで、またしてもどこかから出てきた智八子さんが「大山さーん」。それが聴こえているのか聴こえていないのかわかりませんが、ひとり線路を歩いていく千葉ちゃんのラストシーンで『終』。


 そういうわけで、予告編を十数回と見て気持ちを高めてきた私の期待をさらに上回る激烈暴力映画……いや格闘映画でした。ちなみに同時に借りてきたのは続編? の『極真無頼拳』と『帰ってきた女必殺拳』。本当は『少林寺拳法』を借りたかったのですが、それは誰かが借りていたので今度借りようかな。

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 そもそも『トップをねらえ!』も、昭和スポ根漫画(女の子が主人公のもの)の要素を取り込んだアニメなので、こういう言い方はちょっとおかしいのですが、私個人としてはそっちの方が先であり、なおかつ強烈な印象を残しているので言います。

 昨日17時台にNHK-FMでやっていたラジオドラマ(といっても曲紹介に先だって行われたごく短いもの)を聞いて自分はやはり昭和スポ根女の子が好きなのだと思いました。

 そのラジオドラマというのは、要するにコーチと主人公の女の子が……

 「コーチ、あたしにはできません!」

 「バカヤロー!」(バシッ)「お前ならできる、簡単にあきらめるんじゃない!」

 「コーチ……あたし、コーチについていきます!」

 ……というやり取りを経て新必殺技(稲妻キックなど)を編み出すというやつです。私は先述したように『トップをねらえ!』でそれを見た世代なので、いいのか悪いのかということではなく、心の原風景としてそういうのを好むところがある、と思ったのです。

 あとは、この番組、もしかすると私にとっては『トップをねらえ!』以前の……1993年以前に一度か二度聞いたこと、あるかもしれません。そして、もしそうだとすると、私の生き方を大きく捻じ曲げるきっかけになった番組、ということになります。

 まあ、詳細は語りません。この話題については、これで打ち切りとします。


 *


 ここからが今日の本題です。

 昨日は七夕でしたが、皆様どうですか、星に願いをかけましたか。岩手は先日も書いたように8月が真の七夕なので、特に何もしませんでしたが、それでもイオンとかにはなぜか笹の葉があり、様々な願い事を書いた短冊がぶら下がっていました。

 わざわざそれらを手に取ってみることはしませんでしたが、ちらりと目に入ってきたのは、『AKB48になりたい』……これ、ひとつじゃなくて、結構たくさんの女の子がそう書いていました。ほかにも、SDNとかSKEとか、ちょっとあまり自信がありませんが、関連ユニットの名前を書いているものもありました。

 この『AKBになりたい』という願い事は、七夕に限らず、将来の夢とか何とかを子どもが書いているモニュメントを見ると、ちらほら見かけます。よく「一部のオタクがCD数千枚買って支えているだけ」といわれ、私自身もそれが主な収入源であるとは思っていますが、そればかりではないのかもしれません。

 まあAKBになれるかどうかは本人のポテンシャルしだいなんだし、星に願いをかけたってしょうがないでしょう。……と思って途中まで記事を書いていたのですが、短冊に書いてご利益のある願い事は芸事であるといいます(参照七夕#日本-wikipedia)。ズギャーン!

 ということは、「AKBになりたい」という願掛けをするのは、ある意味非常に的を得ているということでしょう。AKB大いに結構。星に願いをかけて、日々精進すればいいと思います。そして入ったはいいものの一度も選抜されることなく3年後にクビになりその後は芸能界を引退して普通の人生を歩んだらいいと思います(実在の人物とは関係ありません)。

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 そういうわけで不肖犬神、本日4日を持ちまして、31歳となりました。

 昨日は自分自身へのプレゼントとして、経済的に結構逼迫している状況であるにもかかわらず、アシックスのジャージを買いました。今まではノーブランドのやつを着ていたのですが、靴とかはアシックスのちゃんとしたやつでして。それを1年くらい履いて、まあそれなりに成果も上がったので、そのことに対する報酬? という意味合いもかねて……いわば技あり2つのあわせ技で一本! という感じです。

 なかなか値が張るものだけに、かなり高性能なジャージのようです。これだけのものを買ってしまったからには、これからもよりいっそう精進し、自分自身を高めていきたいと思っております。体力的な部分だけでなく、このブログの文章など、精神的な部分もね。日々これ精進。

 そんなわけで、30歳最後の日はずいぶん前に買ったLD『世界最強のカラテ キョクシン』を見ました。以下はその感想です。


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 *


 一大ブームを巻き起こした『地上最強のカラテ』シリーズは故・梶原一騎氏がらみの三協映画プロデュースではなく極真映画製作委員会によって製作されたドキュメンタリーで、前半は第3回世界大会の模様を、そのあとは本部の若獅子寮や支部の特訓シーンを挟んで全日本大会の模様を映したものです。

 正直なところ私が敬愛する芦原英幸先生も東孝先生も山崎照朝先生もいないので、思い入れは低いですが、これはこれ。とても面白かったです。


 私が特に興奮したのは中間の各種パフォーマンスと特訓シーンのところ。

 まず、初心者と有段者の違いとして行われた実験の中の、『水を張ったタライの中に浮かべた杉板を割る』というもの。初心者は杉板が水の中に沈んでしまうので派手に水しぶきを上げ、一方で杉板は割れない……しかしながら有段者となると、あまり水しぶきは上がらず、板も割れている……という、『魁!男塾』か何かに出てきそうな話でした。このほかにも定番の『拳の風圧でローソクを消す』などもありました。

 それから、大山総裁のパフォーマンスの数々。若かりし日に牛と対決しこれをねじ伏せる伝説の決闘シーン、壮年期(たぶん撮影当時)に見せるローソク斬り、そしてビール瓶斬り……。

 最近よくプレイしているゲーム『龍虎の拳』で気力ゲージをアップさせるための修行としてはありますが、実際の映像として見るのは初めてだった私。気合一閃! エイヤー! スコーン!!!

 ……これだけでもLDを買った甲斐があったというものです。


 そのあとは空手の特訓シーン。まずは未来の猛者を目指す内弟子を泊める『若獅子寮』の話です。

 朝6時に起床、その後12キロのランニングと拳立てを250回(!)。その後も一日中空手の稽古に明け暮れ、夜には自分用と館長提出用、2冊の日記を書かなければいけないといいます。それだけ厳しい稽古を課すためか、14人が入寮し、3年間の修行をやり遂げたのはわずかに4人だけしか残りませんでした。

 あとは、中村誠師範(現・関西本部長)が率いる兵庫支部の特訓シーン。木にさかさまに縛り付けられ、その体勢から腹筋運動をする『合理的だが裏づけのない、身体より心が強くなるトレーニング』や、両腕を縛られて拳で腹を叩かれながら足を上げて腹筋を鍛えるトレーニングなどをやっていました。

 まあ、これは有段者向けの強化合宿だから、このくらいやっているんでしょう。私のごとき素人だからこそ、その凄絶さに息を呑み、ただただ興奮してしまうのでしょう。とにかく、兵庫支部、すさまじい猛者の集まりであると思いました。

 そういった超絶拷問的稽古シーンがあったかと思えば、女子部の人たちが出てくるシーンもありました。当時、山本寛斎氏の舞台でパフォーマンスをやったそうなのですが、男たちの半裸シーンが中心だったので、そのパートだけものすごく華やかに見えました。実際とても綺麗な人たちばかりだったのですが。

 そういうわけで、まあストーリィはあまりありませんが、映像それ自体はとても迫力のある、気合の入る作品でした。買ってよかったと思います。

 ただ、修行パート(滝にぶら下げたロープを、流れの勢いに逆らいながら上る)や試合パートで謎の歌が流れる演出は少し笑ってしまいました。若干、不思議な空気になってしまったのです。


 (2012年現在、牛殺しの映像などはyoutubeで誰でも気軽に見られるし、ビール瓶斬りやブロック、自然石割りなどもトリックを使えばそれほど難しいことではないことは各サイトや媒体で紹介されているところですが、それについては一切触れないことにしました。また、顔面攻撃がなく、結局のところ打たれ強さの勝負になるという批判もよく理解していますが、今回は当時の雰囲気を少しでもたくさん感じ取ることを目的としていたので、そういったことも考えずに見ました。今の目線でどうこう言っても仕方ないでしょう)


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 今日から7月ですね。

 そして私もあと数日で31歳となります。

 昨日V6(アイドルグループ)のラジオ番組『next generation』でも、リーダーの坂本さんが近々41歳になるとか何とかという話をしていましたが、あんなカッコイイ40代がいるのだから、31歳なんてまだまだ若造もいいところですよね。

 そういうわけで「もう31歳か」とか、そういう感慨にふけることはありません。戸籍上31回目の誕生日を迎えるのだな。そのくらいです。

 なんというか、学生のころと違って、年齢と直結して身の回りが変わるとか、そういうこともないからなんでしょうね。極端な話、社会人になって今の場所で仕事をするようになって、ちょっとした席替えはあったにせよ、基本的な部分は変わっていないし。

 でも、そうだからこそ、毎日をちゃんと生きなければいけないと思うのです。気を抜けば流されるままになりかねないからこそ、毎日何かしら『今日はこれをやったぞ』と振り返れるようなことを残さなければいけない。

 この1年を振り返って、自分にそれができたかといえば……まあまあ、できたと思います。抗っても抗っても時間は経つので、今日この日があるわけですが、反省はあっても後悔はありません。何とかちゃんとつなげて来られた気がします。

 *

 一方でタイムスケールを『2012年』とした時、今日から後ろ半年がスタートですね。

 ……と書き出してみたものの、特に後ろ半年だからどうした、と基本的な疑問が浮かび、思わず手が止まってしまいました。下半期だからどうなるんだ、と。

 私の会社もあまり上半期下半期という概念がないので、せいぜい「ああ、今日からようやくエアコンが入るな」という思いくらいしかありません。そう、かなりの台数のPCおよび風通しの悪さから、風があるぶん外のほうが涼しいと思われるわがオフィスにも、ようやく今日からエアコンの風が吹きすさぶ予定なんです。

 ある程度の暑さは気合でカバーしてきましたが、涼しくて快適であればそれに越したことはありません。よく考えたら今日は日曜日ですが、それはそれとして、今日も何とか頑張ってこようと思います。


 今朝の一曲:Bobby Mcferrin - Say Ladeo



 昨日NHK-FMの『ビバ!合唱』という番組で流れた、合唱とはちょっと違うような気もするものの、とにかく激しい衝撃を受けた曲。なんか『マクロスプラス』のサントラを聴いた時と同じような感情になりました。一発で好きになっちゃいました。すごくいい曲です。

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 考えてみると、ちゃんとジャッキー・チェン主演映画を見たことがあまりない犬神。ちゃんと、というのは最初から最後までということです。テレビで何となく流れているのをダイジェスト的に見ることはあっても、ストーリィを追いかけてきちんと見たことはなかったのです。ああ、『ヤング・マスター』は見ましたけど。

 そういうこともあって、今回は『プロジェクトA』を見ました。


 ブルース・リーとジャッキー・チェンのどっちが好きかと言われれば、え~と……まあちょっと即答できませんが(一応ブルース・リーということにしておきます)、ジャッキーのアクションが面白いのは、やっぱりそこらへんにあるものをフル活用して相手と戦うからですよね。

 椅子があれば椅子を、テーブルがあればテーブルを。とにかく手当たり次第に投げたり振り回したり突き飛ばしたりして相手をかく乱しながら自分のペースに持っていく。ブルースは基本的に素手か手持ち武器くらいしか使わない武道家のイメージだったのですが、こっちは根っからのストリートファイターという感じがします。

 あとは、バチバチと激しい戦いの中でもちょっと「アレッ?」と思わせるような演出が入ること。序盤の乱闘シーンで相手チームのリーダー(ユン・ピョウ)とやりあうシーンでも、お互い向き合っている時は真面目な表情をしているのに、物陰に隠れると叩かれた部分をさすりながらアイタタタ~という表情をする。この時ユン・ピョウもいっしょにそういう顔をしているのが面白いですね。

 でも、基本的には熱血漢なので、本当に悪いやつ相手には大真面目に戦いを挑むし、一歩も譲らない。相手がイギリスの偉い人(舞台は返還前の香港なのです)だろうと正面から意見をして、きちんと正義を貫き通す。そういう面もあるのです。

 そんなハードな面とソフトな面が入り乱れた痛快娯楽作品です。さすが評判になるだけあります。とっても面白かったです。


 そうそう。この映画の話になると必ず出てくるのが、時計台から落ちるシーンですね。……途中でひさしにぶつかってスピードダウンしているように見えますが、それでもかなりの勢いで着地しているようにも見えるし……。

 小細工のない時代だからこそ、そのすごさが伝わる。そんな名シーンでした。


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 体調不良はおおむね回復したものの、精神的なショック(数年ぶりに病院にかかることになってしまったと言う)が大きくて、そのために元気になれない犬神。

 そんなタイミングで見てしまったこの映画。内容はもちろん非常に面白かったのですが、ちょっと私自身の個人的なタイミングがよくなかった。そう思ったのです。なんか気持ちがさらに低いところに引っ張られてしまったのです。

 まあ、そういった感情は置いといて。


 『超時空要塞マクロス』の時代からおよそ30年後。次期主力戦闘機のコンペティションと、それに関わる人たちの個人的ないさかいを絡めて物語が展開していくのですが、やっぱり海外受けするような作品だな……と思いました。

 全体的にハードでクールな感じというか。主人公の大半が20代以上というのもあるでしょうし、やっていることも割と現実的な感じで。確かにマクロスが地球に落下していない私たちの世界では実現不可能なSFテクノロジーが随所に出てくるものの、想像はできるような、そんなものなのです。

 そういった下敷きの上で繰り広げられる、人間ドラマ。かつては親友同士だった主人公とライバル(競合機のテストパイロットでもある)さらに以前ふたりのアイドルだった女性との7年ぶりの再会、そして再燃する因縁。単純にどっちが好きこっちが好きというだけでない過去の事件があるので、そっちの方がどうなっていくのかというのも、物語のもうひとつの主軸となっているのです。


 そして今回の敵は、バーチャルアイドルとして全宇宙の人々を魅了する『シャロン・アップル』。恋人にしたい女性ナンバーワンだそうですが、現実的にはただの黒い箱です。ただ、コンサート会場では様々に姿を変えて観客をトリコにしてしまう、とっても魅力的な女性なのです。

 もっとも、それは裏で音響スタッフがリアルタイムに反応を読み取り、細かく調整をしているからなのですが、ともあれ理論上は最強です。

 後にこのシャロン・アップルが、ある非合法なチップを取り込まれることによって自我に目覚め、終戦30周年式典が行われる地球のマクロスシティ(統合政府の中枢)でひそかな野望を実現しようとする……そして、それと戦う、ということになります。コンピュータ対人間なのです。


 上手に言葉が出てきませんが、海外受けしそうな作品だった。そういう印象でした。それを額面通りに受け取れなかったのは、たぶん私の感覚がおかしくなっているからなのでしょう。Information High とかで素直に興奮すればいいのに、色々と理屈が邪魔をするのは、私の心構えがいけなかったのでしょう(空中戦の場面でこの曲がかかるのは、とてもかっこいい)。

 

 そういうわけで、映画としては非常にいい作品です。『AKIRA』とか『GHOST IN THE SHELL』とか、ああいう感じなので、そういうのが好きな方にはオススメの一本です。海外でもそういう部分で受けがよかったみたいだし。



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 とあるスーパーで、千円札を小銭にするために買ったDVD『ブルース・リー物語』を見ました。この理由もすごいですよね。

 出演は「ブルース・リィ」という俳優で、パッケージの裏を見ると、ブルース・リーのそっくりさん業界ではNo.1の人気と実力を誇るそうです。確かにそういう業界、そういうブームが70年代にはあったようですが、No.1そっくりさんといえば私の中ではタン・ロン(『死亡遊戯』など)でしたからね。「まあ、そこまで言うなら……」という気持ちで再生ボタンを押しました。

 結果的には、なかなか面白かったです。単純にカンフー映画としてもそうですし、ブルース・リー幻想を膨らませることも出来ましたし、結構満足です。


 女優ベティ・ティンペイの家でいきなり意識不明状態になっているブルース・リー。すぐに駆けつけた救急車によって病院に運ばれますが、そのままお墓の映像になってしまいます。そして、これはブルース・リーとその志を継ぐものに捧げる映画である、というナレーションのあと、物語が始まります。

 渡米前に行ったイップ・マン師匠との組み手の後は……「街でザコをやっつける」→「そのザコがボスに告げ口」→「怒ったボスが弟子を引き連れて再戦」→「複数人で襲ってくるものの、全員撃退」というパターンが、時代と場面を変えて繰り返されます。

 その合間に俳優ブルース・リーとしての苦難が描かれるという感じです。アメリカで『グリーン・ホーネット』の役をもらい、それなりに活躍するものの、無名の東洋人俳優では映画デビューできないといわれ、香港に戻って自分の主演映画を作り……という流れです。

 このあたり、予備知識がないと、ちょっと難しいかもしれませんが、とりあえず私は楽しめました。


 この映画の特徴的なシーンといえば、科学的? トレーニング。日本の特撮映画みたいなヘンテコな機械を利用して、身体に電気を流したり、穴にパンチを打ち込んだりと、具体的にどういった効果があるのかよくわからないトレーニングをするシーンがありました。

 前者はアイソメトリックの一種のようですが……こういうのは、やってなかったんじゃないのかなあ、と思うのです。

 まあ、そんな疑問を抱きつつも、物語は終盤――すなわちベティ・ティンペイ宅に戻ります。頭が痛いと訴えて、薬をもらって服用、そのままベッドに横たわり……冒頭のシーンに戻る、というわけです。

 当時は死因について色々な噂が流れていたようですが、この映画のすごいところはそれをわざわざ再現しているということ。すなわち『暴漢に襲われた説』『ベティ・ティンペイとイイコトをしている時に死亡説』……そして『10年後に復活する説』。

 最後の生存説は、当時東南アジアで流れていた話だそうです。このままじゃ早死にするといわれたブルース・リーが生き延びるために、10年間、家族も財産も捨てて他人として生きることを決意したという話です。そして10年後の1983年に再び帰ってくる、という、10年どころか40年近く経ってしまった現在では、なんともいえない感慨に浸ってしまう伝説です。

 でも、ひとりジャングルの中に消えていくブルース・リーを見送るエンドは、先ほども申し上げたように『ブルース・リー幻想』を膨らませる最高の演出でした。もし生きていたら……なんてね。まあ義経ジンギスカン伝説みたいなもんですけどね。


 そういうわけで、なかなか面白い映画でした。

 ただ、翻訳の字幕がおかしいんですよね。

 『グリーン・ホーネット』が『グリーン・オーネスト』になっているのは、まだいいです(商品としては明らかに間違いだと思いますが)。映画の中で何度か口にする『ジェット・クーン』って! 他の人のサイトで『ジークンドー』のことだって言われなきゃ、私ずっと勘違いしたままでしたよ! 「ジェット・リーみたいなもんか」「なるほど、リーは自分のカンフーのことを、ジェット・クーンと呼んで広めようとしていたんだな」とかって!

 ……でも、この言葉はこの言葉でなんかかっこいいから、ここから色々と幻想を膨らませるのも、面白いかも?

 「おれのジェット・クーンを見せてやる!」

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 昨日はテレビで『ターミネーター3』をやっていましたね。

 映画では『4』まで公開、さらにテレビドラマシリーズ『サラ・コナー・クロニクル』も少し前に出て話題になりましたが、私が一番好きなのは小学生の頃に公開された「2」。何度もテレビ放送されたので、3回は確実に見ています(反対に第1作は、以前に親父がレンタルビデオで借りてきたのを何となくチラチラ見ていたくらいで、ちゃんと見た記憶がない)。

 どっちも公開から結構、時間が経ったので、今日はその結末まで含めた私の感想を書きたいと思います。……なので、結末を知りたくない方は、ご注意ください。

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 未来から送られてきた殺人マシン『T-800』が、プログラムを書き換えられて今度は人間の味方になった、という部分には賛否両論あるようですが、当時小学生だった犬神は素直にそれを受け入れていました。元々アーノルド・シュワルツェネッガーが大好きだったこともあるのですが、単純に心強いじゃないですか。

 一方で、そのT-800とかを抹殺するために新たに送り込まれる殺人マシン。これらも無口無表情で、しかも超強力。そこらへんの人間など、ひとたまりもありません。そしてシュワちゃんでさえ1度は機能停止状態にまで追い込まれます。

 そんな激闘と、その果てに訪れる静かな結末。……あくまでも相手はロボットに過ぎないはずなのに、学習機能で妙に人間くさい仕草もするものだから、なぜか感情移入して毎回毎回ジーンとしてしまいます。


 と、これは『2』の話なのですが……。

 何で『3』が出たんでしょうね、というのが今の私の率直な感想。

 だって、『2』のエンディングで、そんなつらい別れも含めて、未来にターミネーターおよびスカイネットが生まれる原因を完全に消滅させたはずなのに。

 「審判の日が、先延ばしになったに過ぎない」って、おれのあの感動はどうしてくれるの? という気分でした。


 まあ、一部で『ターミ姉ちゃん』の愛称で呼ばれているT-Xの見た目と内蔵火器のすさまじさは、確かにスゴイと思います。それから地上型、飛行型の殺人マシン(ハンターキラー?)の虐殺シーンも、ぞっとするくらい強力なものでした。

 でも、結局、『審判の日』は来てしまった。一応ジョン・コナーとその妻(『1』でサラを助けた男の両親)は生き残り、なりゆきとはいえ人類のリーダーになったけど、サラ・コナーの活躍は!? T-800を処分した時の感動は!? 

 何もかもが台無しになってしまった……と、昨日、見て、改めて思いました。これ単体で見れば、破壊と殺戮シーンの迫力は一級品なので、いいんでしょうけど……私はやはり『2』で大感動した過去があるので、審判の日は永遠に失われた未来を選択したいです。

 何やら、その未来ではジョン・コナーが上院議員になり、サラも60代まで生きているとか。……まあ、いくつもある未来のうちのひとつ、なのでしょうが、やっぱり核戦争なんて起こってほしくありません。


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 『遊戯王5D’S』の劇場版作品を見てきました。

 ことデュエルというやつにはまったく興味がない(というか、ルールが複雑すぎて理解できない)私ではありますが、アニメの方はそこそこ好きなので、午後4時の上映のために午後3時過ぎに家を出て、そこから60キロ以上離れた映画館に向かうという暴挙もなんのその(当然、高速を利用)。ちょっとだけ遅刻してしまいましたが、それでも何とか見ることが出来ました。

 タイトルからして、3代目の主人公・不動遊星だけが出るのかと思いきや、2代目主人公さらに初代主人公も登場し、トリオ結成で強大な敵に立ち向かうという展開。さらにカードに興味がなくてもヴィジュアルで惚れてしまう人が多数いると噂される『ブラックマジシャン・ガール』と『ブラックマジシャン』の掛け合いなどもあって、予想以上に盛りだくさんな内容でした。

 
 あと、映画の内容と同じくらい重要だったのは、これが私にとって初の「3D映画」であった、ということ。

 いまや映画どころか家庭用テレビとか携帯ゲーム機でも3D映像が楽しめるような時代に、随分と遅いデビューではありますが、ともかく「これが3Dか」と今さらに感動。遊戯王の世界で言うソリッドビジョンみたいなものを想像していたのですが、なるほど、ああいうふうに見えるんですね。

 ついでに言えば、当時「地方には来ないんだろうな」と思っていた『ワールドプロレスリング3D』も明日あさって(3日、4日)の限定上映として公開されるということで、できればそれも見に行きたかった……と思いました。まあ仕事なので、たとい事前にわかっていたとしても、見に行くことは出来なかったでしょうが……。

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 これは先日ゲオで『けいおん!』を借りた時に、一緒に借りてきたソフトです(ちなみにもう一本は『ドラえもん』)。

 『けいおん!』だけでは、いかにもアニメ好きのナヨナヨ男子のようなので(超偏見)バランスをとる意味で、何か激しい闘争心を掻き立ててくれるものを! と思い、21世紀女子高生のスロー部活ライフなアニメとは正反対の、60-70年代ボクサーの血と汗にまみれた激闘の記録映画を借りてきたのでした。

 で、ただいま申し上げたように、これは『ドキュメント映画』です。実在の人物の、実際の活動を記録した映画です。

 そしてこの映画が製作されたのは1970年。……一度目のチャンピオンになって、栄光街道をばく進している最中、徴兵拒否でその権利を剥奪された頃のものです。司会進行役の人が言っているように、このあとどうするのか誰もわからなかった時代に作られた映画なのです。

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 大まかな流れとしては、まあ生い立ちからボクシングを始めるきっかけ、そしてその後のスター街道とブラック・ムスリム入信による転落、さらに徴兵拒否による急降下と現在(1970年)を78分のフイルムに収めた……というもの。

 この時、自分自身の試合のフイルムを見ながら、それにアリが色々なコメントを付け加えているのですが、その時に隣にいるのがカス・ダマト。私は名前だけしか知りませんでしたが、いわゆるアメリカの丹下段平ですね(違う)。かのマイク・タイソンも彼によって育て上げられ、ボクシング・マシーンのごとき強さをほこりました。

 ただ、演出なのか本気なのかわかりませんが……このじいさんの言う言葉がいちいち辛らつなんですよね。まあ、ものすごくザックリ言えば、「昔のチャンピオンとオマエが戦ったら、まず勝てなかっただろうよ」てなことを、アリ本人に向かって言ってるんですよね。

 で、チャンピオンベルトもライセンスも剥奪されて、「元プロボクサー」という立場になっていたとはいえ、アリはアリですから、「あんな野郎におれが負けるだって? バカ言ってんじゃねえよ。おれのスピードであんなウスノロ野郎あっという間にKOするに決まってんだろ」といったことを早口・大声でまくし立てます。

 何もない部屋でふたりの男が激しく言い合って、このまま殴り合いに発展するんじゃないかって、ハラハラしながらその光景を見ていました。


 まあ、この映画じゃなくても、当時のアリの喋りがすさまじかったのは、皆さんもよくご存知のこととは思いますが、この映画でもそれらがバッチリ収録されています。

 いわゆるKO予告もそうですし、調印式でも止まらない、止まらない。

 これに比べたら亀田三兄弟のビッグマウスなんて、随分おとなしいものです。

 まあ、これで負けてるようならただの大ボラ吹き・スカポンタンもいいところなのですが、実際にこれで勝ちまくってるんだから仕方がない。エンターテイナーとしては試合前/試合中/試合後すべてにおいて最高の存在でしょう。まさにHe is GREATEST なのです。


 で、この映画でクローズアップされていたのは、ボクサーとしてというより、むしろ思想家? としての彼の活動。かのマルコムXもいたブラック・ムスリムに入信しモハメド・アリと改名。黒人差別撤廃を各地の講演で繰り返したんですね。

 犬神は100%ボクシングの映画だと思っていたので、このあたりはちょっとだけ退屈してしまいました。でも、こういった活動を経て徴兵拒否、そしてライセンスとチャンピオンベルトの剥奪……といった話は、アリにとっては人生をねじ曲げられた重要なところですしね。私もそのことを知らないと、アリと言う人間の偉大さを知ることが出来ないでしょう。

 (アメリカ人としての)富も名誉もなくす覚悟で国家にケンカを売り、最後まで戦い抜くということ。映画ではもちろん語られていませんでしたが、このあとチャンピオンに返り咲いたこと。ついでに言えばアントニオ猪木のケンカもちゃんと買って戦ったということ(それがアングルだとかシュートだとか、そういった理屈はさておいてね)。

 生き方すべてにおいて自分らしさを貫き通したその精神力は、本当に本当にスゴイと思いました。もう一本くらい、今度はもっと新しい時代のことも入ってるドキュメントが見てみたいなあ。


  *


 先ほど、カス・ダマトと殴り合い寸前の言い争いをしていた、とは言いましたが、無論カスはアリの強さを認めています。そしてその強さ、ひいてはボクサーの強さとは「精神力」である! としきりに言っていて、それを聞いた瞬間、プロレス頭の犬神は鬼軍曹こと山本小鉄さんを思い出してしまったのでした。

 同じくコーチ役で、同じくすばらしい選手をたくさん輩出し、同じく根性論で(笑)。カスが竹刀を振り回してマイク・タイソンを鍛え上げたという話はもちろん聞いたことがありませんが、やはり勝負を最後に分けるのは精神力である、というのは洋の東西を問わず、共通することである……のかな? と思いました。


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 今朝で一応、テレビシリーズの『仮面ライダーディケイド』はすべて見終わりましたので、先日買って来た『仮面ライダーディケイド 超スピンオフ』を見ました。

 テレビの方では何ひとつ謎が解決せず、その謎の答えは5月のDVD発売を待たねばならず、夏にやった映画のDVDはなかなか見つからず……というわけで、「もう似たような感じだからこれでいいや」と思い買って来たのですが……。

 なんか、すごいなあ、ホント。

 
 内容としては、全面的に力の抜けたヘンテコな、『ナイトスクープ』で言う小ネタ集みたいなのを1枚のDVDにした感じで、私は2000円そこそこの値段で中古で買ったからいいものの、定価で買ってたらきっと全然違った感想を持っていたんだろうなあ。

 全体的な内容としては……士やユウスケや夏海(かん)たちが、ライダーを私たちと同じ視点、つまりライダーを「お芝居の人たち」として取り上げて、アレコレと突っ込みを入れたりする、といったスタンスですね。

 そのあたりのファンタジーを慎重に守り続けてきた犬神にとっては、そのファンタジーの人物がスーツアクターの話とかをされているので、もう衝撃的でした。ぶっ飛ばされてしまいました。

 まあ、それでも這いずりながら見て、演じている俳優さんだけでなくスーツアクターの人たちのことも、好きになることが出来ましたが。


 どうもこういった物語について語るのは得意ではないので、とりあえずこんなところにしておきましょう。また機会があったら改めてね(って、それが明日とかだったりするかもしれませんが)。

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 「仮面ライダーディケイド」と「侍戦隊シンケンジャー」の映画を見てきました。

 公開初日に映画を見に行くと言う試みは、正直なところ生まれて初めてでした。よくテレビで初日に長蛇の列が出来て云々なんていうのをせせら笑いながら見ている側の人間だったので……。まあ、自分のお仕事が終わってからなので、18時からスタートですし、さすがに行列と言うわけではありませんでしたが、それでもそこそこの観客数。なかなかどうして!

 
 いくら誰も見ていないブログとはいえ、いきなり深く内容に突っ込むのは大バカ野郎もいいところなので、あまり内容については触れません。とりあえず申し上げられるのはシンケンジャーが30分で、ディケイドが60分(くらい)の比率だったと言うことです。

 あとは帰納法と言うか、いきなりクライマックスから始まって、「この戦いの三日前、実はこんなことがありまして……」という感じで詳しいストーリーが広がっていくという展開でした。これだといきなり物語の世界に突き飛ばされて入り込んで、そのまま最後まで駆け抜ける感じで、すごくいいのですね。私のように、それほど幻想を持っていない人間でさえね。

 なので、そう! 単純に映画としては、あっという間の30/60分だったのです。面白いアクション映画としては最高だったのです。一緒に行った弟者ほどノリきれなかったのは私自身の性格というか、私自身が置かれている立場の問題なんだと思います。

 元々そうだったのですが、ライダーに格段の思い入れがあるわけではない犬神、もちろんかっこいーとは思いますが、どうしてもそこにしびれるあこがれるゥ! とはならないのです。むしろ思うのは、そういう正統なヒーローから目をそらして生きてきた自分自身のコンプレックス。

 ……なんて大げさなものではなく……

 要するにヤキモチなのかもしれません(笑)。ヒーローと同じくらいヒロインも気になるのですが、そのヒロインの気持ちにとどかないこと、そして銀幕の向こうで届けているヒーロー(たち)に対する。


 映画なんだから当たり前だろ! って? それはもちろん重々承知の助。

 承知しているから、幻想も抱かない。だから好きにもならない。物語に入っていくこともできない。そういうことなんだと思います。

 ……もしも、この壁を越えるとすれば、それはもう人ではない何かにならないといけないでしょう。そう、たとえば家族連れに混じってゴチャゴチャ言っていた30過ぎのオタク二人組のように。私自身も数年前はそういう性格だっただけに、余計にGacktばりのパンチを食らわせて矯正させたい気持ちになりました。故・天本英世さんもおっしゃっておりましたが、世の中にはもっと大切なものがあるだろうが!!!

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 『こち亀』(コミックス46巻)、『ジョジョの奇妙な冒険』(第5部)、さらに『ローマの休日』、そして『ARIA』……。

 とにかく私はイタリアが好きなんです。まあ実際に行ったことはもちろんありませんが(本州から出たことさえほとんどない)、映画とかでそういう雰囲気を感じられるものがあれば、それだけですごく楽しい気持ちになれるのです。

 今回見た『ミニミニ大作戦』は、確かトリノだったかな。イギリスの大泥棒が400万ドル相当の金塊を強奪、これをミニクーパー3台に分けて国外へ運び出すというアクション映画です。

 一応、製作は今から40年前ということなのですが、そういった古さを感じさせることなく(デジタル・リマスター版とかだからか?)、非常に痛快な出来なのです。……まあ、トリノの街の信号を管理するコンピュータが、オープンリールがグルグル回るきわめてアナログ的な代物なのですが。

 
 詳細ないきさつは割愛しますが、一番のアクションはやはりミニクーパーに乗って街中を走りまくるところ。地下鉄だったり、アーケード街だったりと、およそ車が走るところじゃないところを走りまくります。そしてそれを追いかける警察も根性があるもので、その道を同じように追いかけ続けます。

 ある意味ルパン三世の世界です。「待ぁて~ルパ~ン、逮捕する~!」(CV.納谷吾郎)という声が聞こえてきそうです。

 地元のマフィアが絡んでくる割にはあまり人も死なず(直接的な殺人シーンは実質ゼロ)、 その代わりイギリス的なジョークがちりばめられた、古きよき時代のアクション・コメディ映画なのです。ちなみに新しい方は、今のところ見る予定はありません。やっぱりBMWのミニじゃあねえ……。

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レンタルビデオ店で、あまりにも暇だったので『アクション映画』のコーナーにあるビデオをひとつひとつ見ていた時にこれを見つけましたが、元々知っていたわけではなく、背中のタイトルを見て「なんじゃこりゃ?」と思って手にとったのでした。

 正直なところ、それほど期待はしていませんでした。ともかく80年代(B級)的な、そんな雰囲気が少しでも味わえれば。そのくらいの気持ちで借りてみたのですが、観てみるとそこそこ面白く、なかなかの佳作でありました。


 ターボつきで400馬力、F-16戦闘機と同じくらいの強さ(と作中で開発者が語っている)を持ち、銃弾を跳ね返す装甲で覆われたスーパーバイク『サイクロン』。そしてそのコアには、空気中の水素からエネルギーを取り込む夢の装置『トランスフォーマー』が組み込まれている……のですが、これをねらって悪の組織は開発者・リックを暗殺、強奪しようとします。

 しかしながら、まるでそのことを事前に予測していたリックは秘密研究所に恋人・テリーにあてたメッセージを残していました。それを偶然? 聞くことができた彼女は、恋人の遺志をついで平和のために『トランスフォーマー』を使えるようバイクごと逃走、悪の組織のほかに政府のエージェントも加わり、戦いが始まる……。というのが、ビデオの背表紙的なストーリィです。


 で、ここからは内容について触れていきます。

 基本的に主人公のテリー・マーシャルは、バイクの腕もケンカの腕も一流で、序盤で絡んでくるチンピラ(3人)ごときはあっさり撃退します。その際、たまたま手にしていた工具で相手の頭を思い切り殴りつける、日本だったら殺人未遂になりかねないようなことも平気でやるので、近くにいたバイク屋のオヤジも「女ブルース・リーだ」と感嘆しきりです。

 一言で言えば「カッコイイ」のです。

 その代わり他の人の出番はかなり少なく、人によっては1分かそこらであっさり退場となります(殺されるか、映画の展開上忘れられるか)。そして彼女に降りかかるピンチを、ほとんどの場合は自身の身体能力とサイクロンの武装で切り抜けます。

 短い時間の中に「えっ!?」と思わされるようなシーンがたくさん詰め込まれ、アクションも退屈しません。ラブシーンは、先述した相対性理論のカラミしかありませんが、かえってそれが全体的に軽快な娯楽アクションという雰囲気を出していていい感じです。

 アメリカ人は男も女もやっぱり強い。そんなワケのわからない感想が見終わったあとに残った、ちょっとした掘り出し物でした。

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 レンタルビデオ店で、思い切り時間をつぶさなければいけない時というのはやはり「ヘンテコなタイトルの洋画を探す」に限る、というのが私の持論です。学生の頃なんかは同じようなことを古本屋とかでやっていました。

 ともすれば大変な時間の無駄遣いのようにも思えますが、時として思いがけない、その後の人生を左右するような発見もあるから面白い。まあ、映画なんてのは、ある程度時間を遣わなければならないのだから、それなりに吟味してやらなければならないのですが。

 
 とりあえず、最初に見るのは「アクション」のコーナー。「あ行」の最初からじっくり、なめるように見ていくと、ふと気になるタイトルが。

 「超高性能兵器サイクロン」

 ……そのタイトルを見て、最初に思ったことは、

 「超時空要塞マクロスみたいだな」

 ということでした。あるいは「機動戦士ガンダム」とか。いや、むしろ「高機動戦闘メカ・ヴォルガード」みたいだな、と。

 とりあえずビデオの後ろを見ると、超高速で走ったりミサイルを積んだりしているスーパーバイクを開発した青年が悪の組織に殺され、恋人の女性がそのバイクを使って悪の組織に立ち向かうという、何だか妙にそそられるタイトルでした。

 他にも何本か、気になるタイトルがあったので、明日にも借りてこようかなと思っています。もしかすると、「めっけもん」かもしれませんしね。

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 CSで「闘え!ドラゴン」を見ています。

 日中は仕事、プラス残業でウンザリするような気持ちで帰ってきたものの、このドラマを見ていると、そんな鬱屈した思いもどこかに吹き飛んでしまいます。

 まだ『空手』と『カンフー』がゴチャゴチャだった時代の作品なので、不知火流空手の先生をやっている倉田ドラゴンは、ひとたび戦いとなればワチャーハチャーアチョアチョアチョーと奇声を上げつつヤン・スエを始めとする悪の軍団に立ち向かうのです。

 基本的に、あまり小難しいことはいわず、闘いによってすべてを解決するのがドラゴンなので、テンポもよくて、ついつい見入ってしまいます。


 古きよき時代の、いいアクション映画は、やはり面白い。正直に言うと一般人からしてみればポンコツな映画でも、なんだか「それっぽい」感じなら、それでいいのです。とにかく元気になれるのだから、何でもいいのです。極端な話、『死亡遊戯』でも十分に面白いのです。

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 いや、私はまだ27歳ですし、まだまだこれからだとは思っているのですが。

 ただ、今日見てきた『超仮面ライダー電王andディケイド』を見るには、ちょっと長く生きすぎたような気がするのです。別な言い方をすれば、もっと若い時――そうですね、たとえば弟者のように、ローティーンのうちに見ておきたかったと思うのです。

 それはつまらなくなった、というのではなくて、寂しい気持ちになったからです。

 私はもう、ヒーローに助けてもらったり、ヒーローに憧れたりする頃からは大分、遠くに来てしまったと言うこと。それを貸しきり状態の映画館の大スクリーンで、これ以上ないくらいバッチリ思い知らされてしまったから。


 ただ、すごく面白かったのです。それはそのとおりです。

 ド素人はド素人なりに、強烈な個性をもったキャラクタたちに魅力を感じ、ヒーローが激烈に強い悪党を相手に回して大立ち回りを演じるのは素直に興奮しました。柳沢慎吾さんの悪役っぷりは、まあ声を聞けば柳沢慎吾さんなのですが、「そういえば俳優としてもいろいろ活躍してたしなあ、さすがだなあ」と最後には思ってしまうような役者っぷりでした。

 まあ、あまり多くは語りません。とにかく、よかったのです。

 ただ、アッキーナはちょっと浮いていたなあ、という気がしました。

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