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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
『君の名は。』を見てきました。

 参ってしまいました。

 『森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです。


 こないだ「シン・ゴジラ」を見た時も結構感動したんですが、これはまた別な意味でね。やられてしまいました。何のケチをつけようもないし、むしろケチをつけようとする人がいたら私の意識から疎外させます。批判糾弾は一切不要です。

 新海誠監督の映画は、じつは2007年にNHKで放送されたショートアニメ『猫の集会』くらいしか、見たことがなかったんですよね。と言って別に避けていたわけではなく、たまたまね。

 一応、これはあらすじではなく素直な感想として、「すげえなあ」と。

 それと同時に、悔しくてたまりませんでした。

 これほどの映画を見て泣けないことに。感情が理性の堤防を越えて、叫びだしたくなるのを抑えて涙を流すことができないことに。

 どうしてなのかはわかります。

 それはきっと、私がもう歳を取りすぎたからなんだと思います。


 あらすじに関しては、主人公およびヒロインが17歳の高校生であること以外には申し上げません。あとは予告編を見るなり本編を見るなりして、その世界に入っていただければいいと思います。

 そして、ここなんですよね。主人公たちが17歳。それも、とても一生懸命な17歳。それを見ている私は35歳。もちろん仕事には一生懸命だけど、彼らほど熱くなれない35歳。

 どちらかというと、そういう若い主人公たちをサポートしてあげる側の人間です。そうであるべきだと、35歳の私は考えます。だから彼らに自分を完全に重ね合わせる(=感情をシンクロさせる)ことができなかったのです。

 彼らの熱さは、見ていてとても気持ちのいいものです。日々の生活や恋愛に一生懸命になる姿はとても気持ちのいいものです。

 でも、映画の中に自分が入ったとしても、彼らの肩を抱いて「よし一緒にやろうぜ!」とは言えないんですよね。もう私は彼らの倍ほども歳がいってしまっているので。

 だからあくまでもスクリーンの外側から、「よし、頑張れよ」と応援するしかありませんでした。彼らのなそうとしていることが何とか実現してくれるよう願うことしかできませんでした。

 それが、きっと、悔しさの理由なんだと思います。


 内容を思い出すたびに、そこに入っていけない自分が悔しい。だけど、このまま内容を忘れてしまうこと、そのうち思い出すことができなくなってしまうことは、きっと苦しい。

 だから、今の感情をできるだけ丁寧に書き出してみました。

 「君の名は。」すごい作品です。ただただ私は感動しました。レイトショーだったのですが、とにかく見ることができて良かったと思います。こういう映画を見ると、私はいつも水野晴郎さんの物まねで「いや~映画って本当にいいもんですね~」と言ってしまいます。

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