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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんばんは。



 「森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです。


 私と私の嫁の家がある岩手県花巻市の中心部には「マルカンデパート」という百貨店がありました。

 1970年代に設立された、いわゆる「昭和なデパート」であり、紳士服婦人服おもちゃにゲームそして大食堂……と、ある一定以上の年齢の方ならよくご存じのお店でした。今なら函館市の棒二森屋みたいなイメージですね。

 まあ郊外型のショッピングモールが主流となった現在では、決して右肩上がりの業績ではなかったような気がします。何せ高層階にある大食堂が全フロアの売り上げの7割だという伝説があったくらいですから、もはやデパートと言っていいのかわかりませんが、Wikipediaにも乗っている超高層ソフトクリーム(180円)や、和洋中ノンジャンルで様々なメニューなど、花巻市民から絶大な支持を受けていたことは間違いありません。

 それゆえ(主に建物の耐震強度などの問題で)閉鎖が決まった際は、地元の高校生が存続を求めた署名運動を起こすなど、すさまじい動きがありました。

 結果的には時代の趨勢に逆らえず閉鎖……ということになりましたが、そこで終わらないのが花巻市民というか岩手県民。各種グッズや写真集などを販売し、その売り上げ資金をもって? まさかの大復活を遂げてしまいました。

 今回は別件で花巻市に行ったのですが、高層階の大食堂だけではありません。1階では各種グッズなどを販売する雑貨屋さん、そしてオサレなカフェが営業しておりました。



 建物は昭和感爆発なのに、調度品は(温かみのある木製デザインではあるものの)ピカピカというアンバランスさ。若干落ち着かないところもありますが、それをカバーしてくれるのがカウンターの奥にいるお姉さん(店員)と、そこに集う老若男女。ちょうど春休み時期ということもあってか、家族連れから暇を持て余したマダム連中から、ぞろぞろと来てお茶を飲んでいました。

 うん、やはりここは人々からとても愛されているのだな。そんなこと思いながら、早々にこの場を立ち去った私ですが、やはり良い場所です。今度は、ご飯を食べに来ることとしましょうか。

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