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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
おはようございます。

 7年

 いぬがみです。




 1年に1度の沿岸南部への旅。復興支援の名目で暴飲暴食の旅です。

 今年は何かと大きな買い物をしてしまったので、あまり派手に買い物をすることはできませんでしたが、実際に行ってみて良かったと思うことはたくさんありました。

 大槌町も、釜石市も、陸前高田市も。この1年で、目に見える形で復興が進んでいるな! というか、「こうなっちゃったんだ! スゲー!」と思うような変化があったように思いました。

 陸前高田市は、そう新商業施設「アバッセ高田」のオープンです。といっても、もうすぐオープンして1年になりますけどね。去年訪れた時は「もうすぐオープンしますよ」っていう時期だったので。今回初めて行ってみたのですが、うん明るくて広くて、すごくきれいな建物だと思います。同じ建物には図書館もあるし、同じ敷地にはスーパーマーケットとかドラッグストアとかもあるし。周辺も綺麗になって、ここから新しい商業地がスタートするのかな。そういうイメージです。


 そうなると、震災の影響を受けて壊滅し、私のような外部の人間に津波の恐ろしさを示し続けてきた建物も、いずれは解体とかをしなければいけないのかな。そんな気もしています。


 かつての道の駅陸前高田「タピック45」跡地の周辺は全力工事中でした。新しい国道が海岸をぐるっと迂回して開通しようとしていたんですね。そのため津波到達位置を示し続けた看板を擁するオカモトセルフさんは思い切り内側に切りこんだところに取り残されていました。てっきり、もう解体が始まっているのかと思ったら、まだやっているみたいです。

 旧大槌町役場もそうですけど、新しい街づくりをするとき、「震災遺構」をどんなふうに残せばいいのか? というのは心情的な部分を脇に置いて考えなければいけないのかもしれませんね。「遺してほしい」「遺してほしくない」という想いはどちらも尊重されるべきだと思いますが、一方でね。現実問題として、物理的に遺すのか、それとも……と。

 まあ、どちらにしても、犬神は震災のことを一日も忘れたことはありません。

 そして、来るたびに思うのです。

 やはり今を生きている人しか、未来を生きていくことはできないのだと。

 私も含めてね。


 私はただ沿岸の街が好きなだけで、特に縁もゆかりもあるわけではありません。

 だから、「勝手に」背負わせていただきます。あくまで身勝手な想像です。

 でも、いいでしょう。

 また来年、来ますから。

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