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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんばんは。

 今日と明日の境目で

 いぬがみです(23時59分)。


 明日は休みですが、もうすぐにでも寝たいので、短い文章を書きます。

 一生懸命にやって、それを怒られることがありました。

 「自分はほかの人と比べて仕事ができない。だから一生懸命に仕事をしたのに、どうしてそれがいけないんだろう」

 目の前が真っ暗になった……とは言いませんが、ひどく気持ちが落ち込みました。

 もう、酒も飲みたくなくなるくらい。

 まあ、結果的に、それなりに飲んでしまったのですが。半分はお付き合いで。


 そうして、今、自分の部屋に戻ってこの記事を書いています。

 しかし、少し視線を逸らせば、そこには「ラブライブ!サンシャイン!!」の一年生チームのアクリルクロックが。

 それだけで、気持ちが幸せになるのです。


 この時計、とある中古雑貨店で「500円」で買いました。

 包装を開けて電池を入れてみると、どうもちゃんと動かない。よく見たら秒針が長針に干渉して先に進めず、結果的に時計としての役割をはたしていない、と。

 「あるいは、こういう仕様なのか?」とも思いましたが、その後5分くらい様子を見ても、直る気配はない。その時点で、あくまでも時計としてこれを買ってきた私は決心しました。

 「もしかしたら、壊れてしまうかもしれないけれど、それでもコレを時計として使いたい」

 ということで秒針を両手の指で挟み、慎重に引っ張り上げました。とりあえず、長針に干渉しないくらいに。

 おそらく本来であれば、こんなことをしなくても、ちゃんと時計として機能したことでしょう。秒針が若干折れ曲がっているのは前のユーザーのせいか、はたまた梱包が雑なショップのせいか。それはよくわかりませんが、ともかく今私の目の前にある時計は、秒針がちょっぴり不自然に曲がっていますが、とりあえず時計として機能しています。



 一口に「時計の修理」といえば、それはねじと歯車のひしめきあう心臓部の修理ということであり、こうやって秒針を力ずくで折り曲げる作業なんざぁ誰だってできることです。

 しかしながら、「動かないものを動くようにする」ことを修理というならば、私のこの作業も立派な修理です。そして、それが時計だった。……私もずっと愛用していた自動巻き時計『シチズンセブンスター」の分解整備に行った時、その超絶精密メカニズムとそれをオーバーホールしてくださった時計職人の方に多大な尊敬の念を抱いていましたから、技術的な差は天地ほどあるにせよ、自分なりに「時計を直した」というのは、何よりうれしいのです。子どもが近くの公園でテレビのヒーローになり切って走り回るのと同じ感覚だとはいえ、やっぱり

 「動かない時計を、自分の手で動くようにした」

 それが、とても嬉しいのです。


 そんな嬉しさがあるから、私は今日も生きています。

 このブログを書き始めた今日は昨日になり、明日が今日になりましたが、私はまだまだ生きていたいと思います。

 だって、この世界には楽しいことがまだまだたくさんあるから。それを糧に、生きていけるから。

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