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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
ご無沙汰しております。

前回の休みから30日ほどが経過し、ようやく次の休みが来た、犬神です。

ええ、1ヶ月まるっきり無休で働いていたんです。

しかも、日によってはだいたい今くらいの時間まで仕事をして、同じ日の朝5時半にまた出勤! なんていうこともありましたし。

・・・ただ、そのことをして疲れた疲れたと言うつもりはありません。それがサービス業というものだと思っていますし、思いのほか、楽しいこともあるからです。

とりあえず、今は1ヶ月ぶりに実家に戻ってきて、ずっと大切に取っておいた『初号ブラックニッカ』の封を切り、豊かな風味を味わっています。

その勢いを駆って、この1ヶ月――そしてこの1年を振り返りながら、つらつらと取り留めのないことを書いてみたいと思います。くれぐれも、1ヶ月ぶりの休み+大好きな(そして強力43度の)ウイスキーを飲みながら書いていることをご了承いただければと思います。


第二新卒で入社し10年間務めた某社を辞め、その後入った会社を3日でクビになり、ダメ元で潜り込んだ今の会社に飼ってもらって1年と3ヶ月。そして、いわゆるサービススタッフとして宴会やレストランの仕事を始めて、この11月で1年が過ぎました。

やれ「この仕事が向いていない」だの「どうせ3ヶ月くらいで辞めるんだろ」と言われ、自分自身でも2日に3回くらい「いつ辞めてやろうか」と思い、さらには「どうせいつ辞めてもいいしね」などと開き直りながら務めた4ヶ月。4月から青森県十和田市のホテルに出向してメタメタにやっつけられ、「もうダメかな」とくじけそうになりつつ踏ん張った今日まで。誇張なしで私にとっては「あっという間の」1年でした。

それだけの時間が経過して、果たして自分は一人前のサービススタッフになれたのか? といえば、それはよくわかりません。・・・この「わかりません」というのは私が自分のことを言うからであって、第三者的に見れば「どーしようもないポンコツ」なんだろうと思います。今年の5月までの私なら、自分自身でもそう言ってはばからなかったと思います。

でも、今はそう言いたくありません。たといポンコツだったとしても、私は自分で自分のことをスクラップにしたくないからです。あまりにも恥ずかしくて会社の人には言いませんが、


この仕事が好きになりました。

もっと続けたいと思います。

もっと高みを目指したいと思います。

そのためにどうしたらいいのか毎日毎日考えながら過ごしています。


そんな私にアアだコウだと細かいことでゴチャゴチャ言う人はいます。それはありがたい助言であり叱咤激励である一方「他人には事細かくゴチャゴチャ言うくせに、自分は同じことができていない」人もいます。一般論で言うところの「だったら、アンタはどうなんだよ」というやつです(?)。

ま、それでも人からアレコレ言ってもらえるということは、私がそれだけ目をかけてもらっているということ。実になる部分はしっかりと受け止め、「だったら、どうすればいいのか」ということを考えながら少しずつ色々なことを試しています。そして実にならないこと(枝葉の如き愚痴)はさっさと忘れるようにしています。

そうやっていくうちに、だんだんと気持ちが強くなってきたような気がします。相変わらずクダラナイ失敗をしては色々な人から叩かれてますし、挫けそうになったこともあります。「どうすれば、いいんだろう」と思った時、なかなかストレートに悩みを打ち明けられる人もいないので、ちょっと落ち込むこともあります。

でも、何とかやっています。新しい街でパン屋に下宿しながら宅急便の仕事を始めた魔女の女の子なみに、元気でやっています。ちなみに私は、相変わらずアニメの方は見ていません。原作は全6巻まるごと読んだんですけどね。


では、最後に、頭の中でずっと思っていたことを――結構アルコールも回ってきたので、その勢いで臆面もなく吐き出して、ひとまずこの記事を締めくくりたいと思います。


本当、笑っちゃうような話だと思います。私のような人間が接客サービス業に就いて、1年以上も持ちこたえて、しかも自分自身どこかでこの仕事が好きになっちゃうなんて。1年半前の私には想像もつかなかったことだし、たぶん私に関わってきたすべての人たちが、想像しなかったことでしょう。私みたいな人間が、ホテルで接客サービスに従事しているなんて。

毎日毎日アアだコウだと言われながらも頑張るのはなぜか。

『意地』という側面もあります。「アンタが正社員として働くことなんで無理だ」と言い放った人(※1)、「どうせ3ヶ月後には辞表を持ってくるんだろ」と言った花巻時代の上司(※2)。そして、パート社員の立場ながらアレコレと細かいことをゴチャゴチャ言ってくる人(※3)。そう言った人たちの言葉通りになったんじゃ面白くない! という思いもあります。

『義理』という部分もあります。33歳でサービス業未経験というポンコツな私を雇い入れてくれて、「おれは自分から辞めさせることはしないから」と言ってくれた花巻時代のトップ(役職は『常務取締役』)。青森で働き始めてからもわざわざ来てくれて、「オレにはお前をここ(青森)で働くよう命令した任命責任がある」「お前がここでちゃんと仕事ができなければ、オレの見る目がなかったということになる」と謎のプレッシャー・・・も、もとい・・・ハッパをかけてくれた
常務。その人に命を救ってもらった義理を果たしたいという任侠的な気持ちもあります。

『人情』という要素はかなり大きいですね。廃車寸前のポンコツだった私を暖かく迎え入れてくれて、今日もそうだったんですけど、何くれとなく指導してくれる支配人。どーしようもない私のことを見捨てずに何とか生かしてくれているマネージャー。苦言という形でアレコレ厳しいことを言いつつ、「磨けばお前はいいスタッフになれると思うんだがなあ」と言ってくれた人。その他、年下の仲間たくさん。ここを去ってしまった人も含めて、やっぱり人としてね。理屈抜きで「やってやるぜ!」という気持ちにさせてくれる人が、このホテルにはたくさんいます。


そして、そういったものをひっくるめて。最後に物を言うのはやっぱり私自身の『意志』です。

大学卒業以来「とりあえずメシを食っていければいいや」と思って生きてきた10年間。それなりに毎日面白おかしく過ごしてきたものの、所詮は3ヶ月更新の派遣社員。どんなにいきがってみても、契約終了と言われればそれまでです。

そして、そう言われた時に初めて、自分がこの10年間、普通の人がそうしているだけの『スキルの蓄積』を怠ってきたことに気づきました。

放り出されて、新しい場所に拾ってもらって、毎日さんざん叩かれながら必死で生き延びてきた1年と3ヶ月。それは遅ればせながら、「歳相応のスキルを身につけなければいけない」と思ってのことでした。

もちろん今でも、十分だとは思いません。でも、自分の意志がしっかりしていれば、『遅すぎる』ことはないと思います。これは私が血を吐きそうになるくらい苦労して体得した真理であると思っています。


あんまり、こういうメッセージ色の強い話をするのは、らしくないような気もするんですが・・・もう、この記事を書いている間も結構飲みまくって、リアルタイムで酒量が増えているのでね。どうか、許していただきたいと思うのです。


もしも今、あなたが20代で、今の仕事がツライとか辞めたいとか思っているとしたら、まあ、もうちょっと踏みとどまってみたらいいんじゃないかなと思うのです。頑張れとは言いません。頑張らなくてもいいから、とりあえず辞めないでいればいいじゃん、と。「辞めるのはいつでもできるんだから」と自分に逃げ道を用意しつつ、日々を生きればいいじゃん、と。

「辞めるのはいつでもできる」と思うと、不思議と辞めずに続けられるものです。「こんな会社、オレはいつクビになってもいい」と思うと、開き直りっていいんですかね、何でも思いっきり取り組めるんです。そして、往々にしてそうやると、うまくいくものなんです。

・・・うん、今日はこのくらいにしておきましょう。とりあえずね。あとはちょっと眠って、酔いが覚めてから(?)また書きたいと思います。それでは、皆様おやすみなさい。




※1 3日で辞めた会社の人だったかな・・・もうその辺に落ちているゴミ以下の存在ですけどね、私にとってはね。

※2 そう言われたし、随分と怒られたものの、それ以上に可愛がってもらったので、きっと私のことを奮起させるためにあえてそう言ったのでしょう。と、超好意的解釈をしてみる。

※3 言うことは正論なので、別にその点については異論はないのですが、そういう本人が同じだけの仕事をしているのかと言えば・・・そういうわけではなく・・・「あ、あれぇっ?」と思うことがしばしば。なので最近はあまり気にしないようにしています。大事なことはちゃんと実行に移していますけどね。

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